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爆速の秋! 超高速モバイルデータ通信比較 第3回

都内でどこまで使える!? ケータイキャリアの公衆無線LAN

2012年12月05日 12時00分更新

文● 正田拓也

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無線LANアクセスポイントがありすぎて
逆に苦しい秋葉原

電波も多く飛び交う秋葉原駅前。公衆無線LANには厳しい環境だ

電波も多く飛び交う秋葉原駅前。公衆無線LANには厳しい環境だ

 無線LANアクセスポイントを売っている街、秋葉原。とはいっても売り物の無線LANは電気を入れていないし、実際に稼働している無線LANアクセスポイントは他の街とそう変わらないかもしれない。

測定結果

測定結果(単位はMbps)

 しかし、来街者が持ち込むモバイルルーターの数は他の街よりも多い可能性がある。秋葉原で無線LANをスキャンすると、モバイルルーターとおもわれるSSIDが多数発見される。多くの無線LANアクセスポイントであふれ、そのためかソフトバンクの安定度が極めて低い。

 何度も無線LAN接続は完了してても、そのあとの認証の段階や、実際に通信を始めるとたちまち不安定になり切れてしまうのだ。

 これはドコモも同じような状況で、無線LANアクセスポイントを見つけても認証完了までなかなか進まない。駅前を歩きまわってやっと下りが0.61Mbpsという遅い数値を記録した。ソフトバンクも大丈夫か歩きまわってみたが、いっこうにつながる気配がなく、秋葉原の測定は断念した。

 ちなみにauも秋葉原駅前は苦しいのだが、駅近くのauショップに近づいたら電波を掴み、通信ができた。困ったときのauショップ頼みの策は有効だ。

東京駅は地下街を中心にスポットが点在
3社とも良好な高速通信が可能

新しくなった新丸ビルの中はauも使えて無線LANには優しいビル

新しくなった新丸ビルの中はauも使えて無線LANには優しいビル

 モバイルルーターのテストでは、復元した駅舎の正面の道路で各社の通信が可能だった東京駅。しかし公衆無線LANに関しては、ドコモ、auはもちろんソフトバンクもSSIDは見えるものの接続はできないという厳しい状況だった。

 そこで、少し場所を移動し、新丸ビルの前や、その地下通路に行ってみたところ、安定した高速通信に成功した。ドコモとauは地下の新丸ビルの入口付近、ソフトバンクは1階の入り口付近で測定した。

測定結果

測定結果(単位はMbps)

 結果、ドコモとソフトバンクが上下とも10Mbps超の速度を記録、auも上りは10Mbpsを超えた。付近にもカフェなどがあるため、ここで使うときにはかなり良好な回線となるだろう。

品川ではドコモとソフトバンクが絶好調

品川駅港南口の駅前広場はドコモとソフトバンクが使える

品川駅港南口の駅前広場はドコモとソフトバンクが使える

 品川は港南口にベンチのある広場があるが、ここでは3社とも接続できなかった。ソフトバンクだけはアクセスポイントのSSIDが確認できたが、接続してデータが流れるほどにはならなかった。

測定結果

測定結果(単位はMbps)

 接続できたのは駅前正面の広場。ドコモは下りで15Mbpsと高速。ソフトバンクも良好に接続できた。ソフトバンクはペデストリアンデッキに登るとさらに強い電波を掴み、15Mbps近い値を記録している。

 残念なのはau。品川駅港南口付近ではまったくといっていいほど電波が見えなかった。もちろん品川駅は駅構内に多数のショップがあるが、その中ではauの電波を掴み、接続できた。

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