「ATOK 2013」と「一太郎2013 玄」のパッケージ
ジャストシステムは4日、Windows 8に対応した日本語入力システム「ATOK 2013 for Windows」と、Windows用日本語ワープロソフト「一太郎2013 玄(げん)」を2013年2月8日に発売すると発表した。また無料で利用できるATOK 2013の「プレビュー版」を、本日から公開している。
ATOK 2013 for Windows
ATOK 2013をWindows 8スタイル上で使用した画面例。候補ウインドウを拡大表示し、電子辞典も表示した状態。ソフトウェアキーボードはWindows 8標準のまま
ATOK 2013は、従来版のATOKでは入力できなかったWindows 8スタイル上での日本語入力に対応。キーボードだけでなく、タッチキーボードや音声入力にも対応している。タッチキーボードのユーザーインターフェースは、「ATOK for Android」や「ATOK Pad for iOS」での経験を生かし、視線や指の移動量の少ない効率のいい日本語入力を可能にしている。
タッチキーボードに合わせたUI上の工夫の一例。キーと候補一覧の距離を近くに配置して指や視線の移動量を減らす
また、SNSでのコメントのような短文入力時に発生しがちな「細切れ入力」での誤変換を防ぐ新機能や、細切れ入力時の誤字修正をしやすくする校正支援機能の強化を図っているという。
細切れ入力での誤変換抑制の一例。「おります」を誤入力したのを検出して、修復候補を提示している
音声入力については、音声認識ソフト「ドラゴンスピーチ 11J」と連携。ドラゴンスピーチが認識した音声入力を、ATOKの辞書を使って変換、校正支援機能なども利用してテキスト化できるとしている。
フル機能版である「ATOK 2013 for Windows[プレミアム]」では、クラウド上にある「ATOK連携電子辞典」を利用して入力中の言葉を検索できる「ATOKクラウド辞典サービス」を利用できる。サービス開始時には「スーパー大辞林 3.0」「ウィズダム英和辞典 第3版」の提供が予定されているほか、新しい辞典を順次追加するという。
プレミアム版ではそのほかにも、約26万語を収録した国語辞典「デジタル大辞泉 for ATOK」を搭載。さらに変換中の言葉を8ヵ国語にリアルタイム翻訳できる「8ヵ国語クラウド翻訳変換 for ATOK」、Microsoft Excel内の単語やフレーズを変換候補として表示する「ATOKダイレクト for Excel」、「ジーニアス英和辞典 第4版」「ジーニアス和英辞典 第3版」が利用できる。
対応OSはWindows 8/7/Vista SP2以上/XP SP3以上。なお、Windows RTはサードパーティー製IMEの組み込みができないため、ジャストシステムとしては対応したいという意欲を持っているものの、現状では対応できない。発売されるパッケージ構成と価格は以下のとおり。いずれの製品も同一ユーザーが使用する3台までのパソコンで利用できる。定額制の「ATOK Passport」は、ベーシック版相当の機能が提供される。プレミアム版の追加機能を定額制ユーザーにどのような形で提供するかは未定。
| 通常版 | AAA 優待版※1 | アカデミック版 | |
|---|---|---|---|
| ATOK 2013 for Windows[ベーシック] | 8400円 | 5250円 | 5250円 |
| ATOK 2013 for Windows[プレミアム] | 1万2600円 | 9450円 | 9870円 |
| ATOK 2013 for Windows オールインワンパック | － | 1万8900円 | － |
| ATOK 音声入力セット 2013[ベーシック]※2 | － | 1万6590円 | － |
| ATOK 音声入力セット 2013[プレミアム]※2 | － | 2万790円 | － |
※1 ATOK登録ユーザー対象で、同社直販サイト「Just My Shop」での直販のみ。
※2 ドラゴンスピーチ 11Jとのセット製品。
本日から無料で提供されるプレビュー版は、製品発売前日の2013年2月7日まで使用できる。「ATOKキーワードExpress」が利用できないといった機能制限がある。「ATOK.com」よりダウンロードできる。プレビュー版のユーザーに向けた、ギフトカードや景品の当たるキャンペーンも開催している。
