実はWindows 8の操作にも便利な
ゲーム用多ボタンマウスの割り当て機能
マイクロソフト以外のマウスでも動作をためしてみた。使ったのはマッドキャッツの「Cyborg R.A.T.7 CONTAGION」というゲーム用マウスだ。ボタン数が多く割り当ても柔軟なので、ゲームには使わないが気に入っている有線マウスだ。
発売元サイトからユーティリティーをダウンロードしてインストールし、「プロファイラー」を起動する。設定はタスクバーの通知領域にあるプロファイラーアイコンを右クリックして、「プロファイルエディター」を起動して行なう。
R.A.T.7には、側面に3つのボタンと親指で操作する「サム・ホイール」があり、中央のホイールボタンと合わせて6個のキーや操作を割り当てられる。筆者は側面のボタンに「デスクトップ」「次のタスク」「チャームバー」を割り当て、サム・ホイールには「拡大」(コントロールキーを押しながらホイール前回転)と「縮小」(同後回転)を割り当ててみた。
サム・ホイールの割り当ては、PageUp、PageDownキーでもいいかもしれない。スタート画面はホイールでスクロールできるが、PageUpキーを使うと画面単位で横スクロールが行なわれるため、高速に移動できるからだ。ホイールボタンにはWinキーを割り当てた。
このマウスではWin+Dをボタンに割り当てて、スタート画面やストアアプリなど、どこからでも1クリックでデスクトップへ移動できる。デスクトップの利用頻度が高い場合にはかなり便利だ。この機能ひとつで「Windows 8も悪くない」と感じさせるほどである。
またボタン数が多いので、チャームやタスク切り替えなどもマウスで操作できるので、マウスを画面の角に置く操作はほとんどしなくて済むようになった。ゲーム用とはいえ、基本的な操作はオーソドックスなマウスである。むしろ「クリック感のあるボタンやホイールを使いたい」というのであれば、割り当てが柔軟なゲーム用マウスという選択肢もあり得ると思う。
最新のタッチマウスなら
ジェスチャーでWindows 8の機能を使える
2012年に入ってから、マウスにタッチセンサーを搭載した製品がいくつも登場した。ここでは、Windows 8用として発売されたロジクールの「Touch Mouse t620」を使った場合を紹介する。
このマウスには、Windows 8用のチャームバー表示やデスクトップ表示に対応したジェスチャー機能がある。表面をなぞって縦横のスクロールも可能で、Windows 8の多くの機能をマウスだけで実行できる。
設定ユーティリティーの「SetPoint」でユーザーが変更できる設定は、各種の機能に対応するジェスチャーを切り替えるだけだ。例えばデスクトップへの切り替えは、タッチセンサーの下側(マウスの下側3分の2部分)を1本指でタップするか、2本指でタップするかを指定できる。割り当てられる機能は最初から決まっていて、従来型のマウスにショートカットを割り当てていくような柔軟性はない。
その代わり、最初からWindows 8の機能がジェスチャーとして割り当てられているので、なにも設定してなくてもすぐにジェスチャーを利用できる。Windows 8用に新しくマウスを購入するなら、この手のジェスチャー対応のタッチ機能付きのマウスを購入するというのもひとつの方法だろう。できれば、可搬性を重視した小型のマウスよりも、3つ以上のボタンがついたマウスのほうが、いろいろな割り当てを利用でき便利になりそうだ。
なお、マイクロソフトのマウスでも同じようにジェスチャーを設定できるようなのだが、筆者の手元にあった「Wedge Touch Mouse」では、スクロールのジェスチャーはあるものの、機能の割り当てができなかった。
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