油圧式変形機構が魅力!「VAIO Duo 11」ロードテスト 第1回
店頭販売向けの標準仕様モデルを試用
ワンタッチでタブレット!「VAIO Duo 11」の外観をチェック
2012年11月26日 12時00分更新
あらゆる状況に対応できる4種類の入力デバイス
つぎに、VAIO Duo 11のキーボードを見てみよう。キー構成は87キーの日本語配列で、キーとキーが離れたアイソレーションタイプ。見た目はかなりコンパクトなので使いづらい印象を受けるが、キーピッチが18mm確保されているので実際に使ってみると意外にもスラスラ入力できる。ただしキーピッチが広いのは横幅だけで、縦のキーピッチは実測で16mmとやや短い。スムーズに入力には多少の慣れが必要かもしれないが、すぐ手に馴染むように使えるだろう。
キーストロークは1.2mmでやや浅めだが、打鍵感は悪くない。ただ個人的に気になったのはパームレストがほとんどない点と、スペースキーが実測で43mmと短い点の2点。本体サイズが薄いので手を机上に置けばパームレストがない点は問題ないが、スペースキーを扱う際に親指周りが窮屈に感じた。ポインティングデバイスには光学式のオプティカル・トラックパッドを採用。キーボード中心に配置されている丸型の光学センサーを指でなぞれば操作できる。ユニークなデバイスではあるが指との接地面が小さいので、マウスカーソルを大きく動かすにはセンサー部を何度もなぞる必要がある。
スムーズに使う多少の慣れが必要だが、指の腹でなぞるコツをつかめれば実用的に使えるだろう。ただしクリック用のボタンが近くに配置されているため片手で扱うには指と指の感覚をかなり狭める必要があり、通常のタッチパッドのように使うのは難しいかもしれない。
だが、ポインティングデバイスが少々使いづらい点はあまり問題ではない。タッチ操作やデジタイザースタイラスによるペン入力で、十分マウス代わりになるからだ。いやむしろ、ウィンドウ幅を狭めるような操作ではマウスカーソルをウィンドウ枠に合わせる必要がなく、より簡単に操作できるだろう。
キーボードとディスプレーの位置が近いためタッチ操作のために腕を上げ下げする必要もなく、マウスを使うよりもお手軽だ。グラフィックソフトでドットを打つような細かな作業でも、デジタイザースタイラスで快適に作業できる。特別な理由がない限り、オプティカルトラックパッドを活用する場面は少ないかもしれない。
VAIO Duo 11でWindows8の真価を体験せよ!
Windows8が発表された際、タッチ操作に懐疑的な意見が多く見受けられた。いまだにタッチ機能は不要だと考えている人も多いだろう。しかしそんな人にこそ、VAIO Duo 11に触れてみてほしい。普段の操作にムダな動きの多いことを痛感させられるだろう。特に、キーボードによるショートカットとタッチ操作は無敵の組み合わせだ。
今回はVAIO Duo 11の外観と入力デバイスの使い心地について紹介した。次回はVAIO Duo 11のベンチマーク結果を交えながら、スペックやインターフェースについて紹介しよう。
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