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速くて便利! 実測でわかるモバイルデータ通信 第29回

スマホ通信事業者のテザリングコストを比較する!

2012年11月22日 12時00分更新

文● 正田拓也

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利用できる状態ならば早速設定オン!

 さて、テザリングの利用ができる環境なら、早速試してみよう。ノートPCだけでなく無線LANしかないタブレット、電子書籍、ゲーム機も外でインターネットに接続が可能になる。

Android 4.0での設定。本体設定の画面を開くと[無線とネットワーク]の項目に[その他……]というメニューがあるのでそこを選べばいい

 利用方法の詳細は説明書などを参照してほしいが、ドコモのXiスマートフォンやauの+WiMAX対応機種などのAndroid端末は、設定→[無線とネットワーク]→[その他の設定]→[テザリング]から[Wi-Fiデザリング]をONにする。

 なるべくネットワークSSIDとセキュリティーのパスワードを独自にものに変更しておくといいだろう。機種によっては用語が異なっていたりホーム画面にウィジェットがあるなどメニューのたどり方が少し違っているが、だいたい同じ手順で利用できる。

5のテザリングは[インターネット共有」から行なう

iPhone 5のテザリングは[インターネット共有」から行なう

オンにするとネットワーク(SSID)とパスワードが表示される

オンにするとネットワーク(SSID)とパスワードが表示される

AndroidもiPhoneもセキュリティー面でパスワードを設定しておこう

AndroidもiPhoneもセキュリティー面でパスワードを設定しておこう

 iPhone 5については、設定→[一般]→[モバイルデータ通信]→[インターネット共有]をオンにする。こちらもWi-Fiパスワードなどは独自のものに変更しておいたほうがいい。

 そして、注意することは利用が終わった際は、必ずテザリングをオフにしておくこと。通信がないと自動で切断する機能もあるが、定期的に通信する機器やソフトが動いていると、自分で切らない限りずっと使ってしまう場合もある。バッテリーの消費という面からも使い終わったら必ずオフは忘れないようにしたい。

実測! au版のiPhone 5は爆速だった

 さて、テザリングで使えるau版のiPhone 5だが、LTEの速度はどうなのか。実際に街に出て速度測定を行なった。

下り通信速度の測定結果(単位はMpps)

下り通信速度の測定結果(単位はMpps)

上り通信速度の測定結果(単位はMpps)

上り通信速度の測定結果(単位はMpps)

 結果は上記の通りだが、ビルの上では8Mpsを超える速度を記録した。LTEならではの反応が速い回線で、通信速度が速いだけでなく、クリックしてからデータが流れてくる間も短く、非常に快適な回線と言えよう。

 また、ビル内の喫茶店の奥のほうの席では、iPhone 5のアンテナが1本しか立たっていないにも関わらず2Mbpsを超える速度を記録。速度もさることながらこの状態でも非常に安定して通信ができており、8Mbpsの速度が出ている時と同じような機敏さでウェブサイトの閲覧ができた。

 ちなみに、同じ場所でドコモのXiはアンテナがフルに立っていることからすると、電波状況という面ではあまりよくないのかもしれないが、安定して通信ができる点からデメリットとはならないだろう。

デザリングは一度使ってみるべき

 以上のように各社のテザリングを比較してau版iPhone 5のテザリングを試してみた。別途モバイルルーターを持つ場合と比べ、電池の持ちや電話のしやすさという点ではマイナスな面があるものの、追加費用がほとんどなく使えるという点はメリットだ。

 特にauのLTEのようにサービスイン間もないサービスは、しばらくはユーザーも少なく快適に使えると思われる。au版iPhone 5、ドコモのスマートフォン、auの+WiMAX対応スマートフォンなど持っている人は、今すぐにでもテザリングが始められる。ぜひ、一度試してみてはいかがだろうか。

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