野太い低音が持ち味でビート系サウンドが得意
CAVジャパン「BRT-PA1」
16mmという薄さも特徴的な「Burutta BRT-PA1」
CAVジャパンの「Burutta BRT-PA1」（実売価格1万7000円前後）は、パワフルな低音をウリにしているモデル。サイズはiPhone 4などとほぼ同じで、ポータブルなヘッドフォンアンプとしては標準的だ。
両サイドを丸めたシンプルな形状。前面（左）に大きめのボリューム調整ツマミがある。背面（右）には充電用のUSB端子を装備する
機能としてはベースブーストを備えており、パワフルな低音をさらに増強することが可能。もちろん、アンプの基本性能にもこだわっており、高精度なボリューム制御により不快なノイズの低減、小音量時の左右の音量のバラツキ（ギャングエラー）低減などを行なっている。
フラットな形状なので、iPhoneなどを重ねる定番のスタイルでも快適に使える。エッジがラウンドしているため持ちやすく、ポケットなどに入れていても角が当たって気になるようなことも少ないだろう。
本体サイズは幅60×奥行107.82×高さ16mmで重量120g。充電はUSB経由で行ない、最大音楽再生時間は15時間となっている。
低音モリモリのサウンド
アニソンとの相性バツグン！
音質評価
- 解像感 ：★★
- ボーカル：★★★★
- 低音 ：★★★★★
- 音場感 ：★★★
うたい文句通りのパワフルな低音で、ジャズのウッドベースの存在感が一回り大きくなる。量感たっぷりだが、モコモコの低音ではなく、芯のある骨太なベースが力強く響き渡る。
高域はあまりクセっぽさを感じないが、低音のパワーに合わせてクリアな再現になっているようで、低音がカブってボーカルが不鮮明になることもないし、発音の明瞭度などはそのままだ。
一番相性がよかったのがアニソン。元々のスピード感のある曲調をいささかも損なわず、全体に勢いの増したエネルギッシュな再現となる。声もクリアさましたせいが、さらに張りのある歌い方となり、聴いていて気持ちいい。
クラシックを聴くと、オーケストラの雄大なスケール感はさらにリッチに再現される。ただし、弦楽器の細やかな再現などはやや後退する。ボーカルは問題なかったが、さすがに混濁しやすい細かな音色などは多少影響があるようだ。
これは、パワフルなサウンドでも音が聴きづらくならないように、高域の暴れを抑えたチューニングによるものとも思われる。
おすすめのユーザーは、とにかく低音のパワーがほしい人。決してモコモコの低音になるわけではないので、音楽を元気よく聴きたい人にも向いている。
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