11月19日、日本IBMはネットワークから転送されるデータをリアルタイム処理するストリーミング処理用ソフトウェアの新バージョン「InfoSphere Streams V3.0」を発表した。ドラッグ・アンド・ドロップの操作で設計図を作成する簡単な手法によるアプリケーション開発が可能になるという。
また、新バージョンには5つの新しい機能群「アクセラレーター」が追加され、ユーザーのアプリケーション開発の効率化を支援する。そのうちの1つ「時系列アクセラレーター」では、予測分析や回帰、平準化など、時系列データの分析に便利な20個のオペレーターを提供し、株式市場の取引データや為替レートなどのリアルタイム分析に活用できる。
また、「空間情報アクセラレーター」では、GPSなどの位置情報から距離や方向を計算するためのオペレーターを提供し、地域特性に応じたマーケティングや効率的な配送ルートの決定などの用途に活用可能だ。さらに、ソーシャルメディア分析用アクセラレーターや、センサーやコンピュータから出力されるデータを取り込み、変換し、モデル化して分析するためのアクセラレーター、通信業向けのアクセラレーターを提供する。
Steams V3.0の使用料金は、444万円からで、従来バージョンより約40%低料金となった。