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トレンドマイクロが2013年1月発売

STUXNETやFlameを防げ!制御システムを救う「Safe Lock」

2012年11月20日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 11月19日、トレンドマイクロは制御システム向けホワイトリスト型セキュリティ対策ソフト「Trend Micro Safe Lock」を発表した。

制御システム向けセキュリティ対策ソフト「Trend Micro Safe Lock」

 同社は、製造業の工場における生産管理システムや電力・ガス・水道の供給監視システムなどの制御システムを対象にしたセキュリティ製品群の提供開始を表明しており、Trend Micro Safe Lockはその第1弾となる。

 従来の制御システムは、独自のOSや独自のプロトコル、クローズドネットワークでの運用が主であった。だが近年は、汎用OSと標準プロトコルの採用、外部ネットワークとの接続、外部記憶媒体を用いたデータ交換などのオープン化が進んでいるという。加えて、近年産業用施設を狙う攻撃に利用された不正プログラム「STUXNET(スタクスネット)」や特定の標的を狙う「Flame(フレーム)」などが確認され、制御システムにおいてセキュリティ対策の必要性が高まっているということだ。

 こうした事態に対処するのが本製品群で、特に今回発表のTrend Micro Safe Lockは制御システムの稼働を監視するHMI(Human Machine Interface)、スイッチ・ポンプ・バルブなどの装置をコントロールする機器のプログラムを更新するEWS(Engineering Work Station)、生産計画・工程管理といった生産管理を行なう端末など、制御システム内にある特定用途の端末を対象にしたホワイトリスト型セキュリティ対策ソフトとなる。

 許可リストに予め登録したアプリケーションのみ実行を許可することで、不正プログラムの実行を防止。インターネットを介した定期的なパターンファイルの更新が不要なため、オフライン環境の端末を保護することが可能という。また、USBメモリなどの外部記憶媒体での不正プログラム自動実行を阻止し、脆弱性を利用したネットワーク経由の攻撃パケットを遮断する。加えて、USBメモリ型ウイルス検索・駆除ツール「Trend Micro Portable Security(TMPS)」を併用することで、Trend Micro Safe Lockの導入時や定期点検時に不正プログラムを検出・駆除できるという。

 Trend Micro Safe Lockの価格は、クライアントOS向けの「Trend Micro Safe Lock for Client 新規」が初年度の保守料込みで1万1100円など。受注開始日が2013年1月7日で、出荷開始日が2013年1月31日。

Trend Micro Safe Lockの価格

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