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業界人の《ことば》から 第16回

NEC・遠藤信博代表取締役 執行役員社長:

資源枯渇を救う、第2の資源は「効率化」。ICTが鍵になる

2012年11月20日 09時00分更新

文● 大河原克行

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ビッグデータ時代の課題にも取り組むNEC

 一方で、遠藤社長は、ビッグデータ時代における課題のひとつを次のように指摘した。

 「ビッグデータから導き出した判断によって、インフラが構築され、それが世の中を動かすことになる。しかし、もし、センサーやカメラ、スマートデバイスなどから収集されるデータが、盗聴や改ざんによって、誤った情報となり、それが大量に収集されるとどうなるか。判断が誤り、インフラやサービスなどにも大きな影響を与えることになる」

 ビッグデータ時代においては、「大量データ・情報の収集」、「データ・情報分析」、「価値創造」という3点が重要な要素だとするが、とくに、「大量データ・情報の収集」の領域においては、セキュリティが重要な意味を持つことを示してみせた。

 NECでは、そうした課題に対応するために、センサーなどにセキュリティ機能を搭載する小型、軽量の技術として、「TWINE」を開発。これによって、センサーやカメラなどの機器における盗聴、改ざんなどの危険性を防止できるなどと説明した。

 NECは、2017年に向けたグループビジョンとして、「人と地球にやさしい情報社会をイノベーションで実現するグローバルリーディングカンパニー」を掲げている。

 NECは、ビッグデータを活用することで、このビジョンを達成しようと考えている。それは、「効率化」という第2の資源を生み出すことが可能にする考えのようだ。

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