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ネットワールドおよびネットワンパートナーズが販売

販売体制がくっきり!VCE、国内パートナー2社を選定

2012年11月09日 09時00分更新

文● 渡邉利和

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11月8日、VCE Company LLCはネットワールドおよびネットワンパートナーズの2社を日本国内におけるVAD(Value Added Distributor:付加価値再販事業者)に選定したと発表した。

Vblockの購入窓口が明確に

 VCE Companyは、シスコ、EMC、VMwareのソリューションを組み合わせた事前構築済みのソリューションとなる「Vblock」を提供する。Vblockはシスコ、EMC、VMareの製品を統合することでサーバ仮想環境とストレージ、ネットワーク、運用管理ツールなどがすべて含まれる“パッケージ化されたクラウドインフラ”として提供される製品となる。

 もともとVCEは、シスコ、EMC、VMwareの3社の協業に基づくアライアンス(VCE連合:Virtual Computing Environment coalition)としてこれまで国内で紹介されていたが、米国ではシスコとEMCのジョイントベンチャーにVMwareとインテルの出資を加えて設立されたAcadiaと統合される形で2011年1月にVCE Company LLCが発足している。なお、

 VCE Coalition時代には、テクノロジー・インテグレーション、プレセールス、プロダクトサポートを担当する組織と位置づけられており、一方のAcadiaはVCE Coalitionの技術を実装し、マネージドサービスとして提供する企業とされていた。この両社の統合によって生まれたVCE CompanyはVblockを製品として提供し、サポートする会社となった。

 今回のネットワールドおよびネットワンパートナーズとのVAD契約締結により、「VCE Companyの製品であるVblockをネットワールドおよびネットワンパートナーズが販売する」という形が明確になり、国内での本格的な導入が推進されることになると期待される。

今後の日本国内でのVblockの商流

シンプル化が大きなメリット

 来日したVCE CompanyのCEOのプラビーン・アッキラージュ氏はVCEおよびVblockのメリットを一言で「シンプル化(Simplification)」だと語り、データセンターの構築からデータセンターインフラ、アプリケーションのデプロイなど、あらゆる作業がVblockによってシンプル化されるとした。さらに同氏は今回のパートナー契約によって「革新的、効率的で破壊的なプラットフォームであるVblockを日本市場で本格的に展開していく」とした。

VCE Company CEO プラビーン・アッキラージュ氏

 また、当面日本国内での事業を統括することになるVCEの新規市場開発担当マネージングディレクター アジアパシフィック&ジャパンのアンソニー・エルベィ氏は、これまでの事業展開から変わる点として、「24時間365日で日本語によるサポートが提供できるようになる」としている。

VCE Company 新規市場開発担当マネージングディレクター アジアパシフィック&ジャパン アンソニー・エルベィ氏

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