矢野経済研究所は11月6日、「クレジットカードショッピング市場」に関する独自調査による見解をまとめた。
同社によると、クレジットカード業界は、決済システムのクラウド化が本格的に普及したことで、加盟店の決済環境が大きく変化。安価かつ簡単に決済システムを導入できるようになり、電子マネーをはじめ決済手段が多様化した。将来的には、クーポン付与やポイントサービスなどと結びつくことで、O2Oの浸透にも寄与するとしている。
同社が10月9日に発表した「クレジットカードショッピング市場に関する調査結果2012」によると、2011年度のクレジットカードショッピング市場規模(クレジットカードショッピング取扱高ベース)は前年度比6.5%増の約39兆円。消費者におけるクレジットカードの利用が浸透してきたことに加え、カード会社各社のクレジットカードの稼動率向上への取組みやEC市場での利用の拡大により堅調に拡大した。
今後もインターネット通販をはじめとしたEC市場へのさらなる利用領域拡大やO2O(Online to Offline)の浸透などから堅調に拡大し、2014年度には約49兆円に達すると予測している。
