11月7日、GMOグローバルサインは1枚で複数のFQDN(Fully Qualified Domain Name)が利用できるSSLサーバー証明書の定額制サービス「クラウドSSL」を発表した。ホスティング事業者や数多くのWebサイトを運営する企業に向けて、同日より提供する。
通常、SSLサーバー証明書は1枚で1つのFQDN(URL)しか設定できない。このため、同一のグローバルIPアドレスでも、マルチドメイン(複数の独自ドメイン)によってURLの異なる複数のサイトを運営している場合、SSL通信利用にはサイト数分のSSLサーバー証明書を申し込む必要がある。これに対し同社では、2012年2月から、上記の条件でも1枚のSSLサーバー証明書で済む「マルチドメインオプション」を「企業認証SSL」のオプションサービスとして提供しており、たいへん好評だという。
今回発表した「クラウドSSL」は、「企業認証SSL」を必要としていないユーザーでも利用できるよう「マルチドメインオプション」を改良した新サービス。1枚のSSLサーバー証明書に最大100個のFQDNを追加でき(合計101個)、SSLサーバー証明書の有効期限内であればFQDNの追加・削除に費用が発生しない、定額制での提供となる。このため、SSL通信が必要なサイトが短期間で変わる、キャンペーンサイトや企画サイトを運営する際に有効という。
利用料金は、契約年数およびFQDNの上限に応じて個別見積りとなる。
初出時、「クラウドSSL」が対応するFQDNの最大数を100としていましたが、正確には101である旨の訂正がGMOグローバルサインより発表されました。これに併せ、タイトルおよび本文を修正いたしました(2012年11月8日)