このページの本文へ

[SEO] 小さなサイト変更が必ずしも検索順位に影響するわけではない

文●渡辺隆広/SEMリサーチ

2012年11月02日 14時16分更新

記事提供:SEMリサーチ

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

「検索エンジン最適化を勧める為の改善策(仮にAとする)を1つ実施した場合の、その費用対効果の妥当性を提示して欲しい」といった相談を受けることが時折あるのですが、これは無理なお話です。SEOは1つ1つの小さな改善・施策の継続的な積み重ねによって成立するものであり、1つ1つの個別の施策単位で効果を測ろうというアプローチ自体がナンセンスです。また、こういうことを主張する人はその評価指標として順位を持ちだしてくることが多のですが、ある1つの施策が「順位」という指標に必ずしも目に見える形で影響を及ぼすものではありませんから、KPIとして順位を持ちだすこと自体も不適切です。

この話は昔からSEO業界、とりわけインハウスSEOの世界では、笑い話としてよく出てくるのですが、現実にこういう担当者に出会ってしまうと少々困ってしまうのが本音で、まず SEO とは何なのかをきちんと理解した上で、どうやって効果を確認して行きましょうかということを話し合いたいわけです。

さて、費用対効果という観点はさておき、SEO的にある推奨される1つの施策を行っても順位が変わらなかった場合、それはSEOとして意味がないと考えてしまう人は実際に少なくありません。自分自身で一生懸命SEOをしている人の集いなどで話を聞くと、そういう方と出会うことは少なくありません。しかし、米Google の John Muller 氏がGoogle Groupsで説明するように、Google は数百ものランキングシグナル(手掛かり)を用いて総合的にランキングを決定しているので、何か小さな1つの変更を加えたところで必ずしも順位に改善がみられるわけではありません。


Hi Matt, Often there isn't a single "tweak" that can be made to a website to automatically make it jump up in rankings -- we use well over 200 factors in crawling, indexing, and ranking, and it's always good to work on the small things as well. When looking at the bigger picture, it's useful to really take a step back, and to try to see what could be changed overall to improve the quality of the content (when it comes to our algorithms), especially with regards to the content that's indexed. Off hand, I don't see any glaring technical issues, so it's really primarily a matter of working to create the absolute best website of its kind, one that attracts users and entices them to recommend your site to their friends & contacts. [John Mueller, Google, Message for John]

ですから、「h1, h2 は本当にSEO的に効果がありますか?」「アンカーテキストに狙ったキーワードを挿入する割合は何%がベスト?」「キーワード出現率(笑)は何%が一番なのですか?」みたいな質問は、それ自体がくだらない、ナンセンスなことなのですよ。

SEOというのはマシンリーダブルにすること、検索エンジンが理解・評価しやすいサイトアーキテクチャやマークアップ、コンテンツを提示することです。同時に、検索エンジンがあなたのコンテンツは高く評価すべきであると認識してもらえるように、ユーザーに役立つコンテンツを継続提供すると同時に、そのユーザー評価がコンテンツに紐づくような仕組みや取り組みをしなければいけません。

カテゴリートップへ

ASCII.jp会員サービス 週刊Web Professional登録

Webディレクター江口明日香が行く