11月1日、IDCフロンティアは、同社の「セルフタイプクラウド」が統合運用管理ツール「Scalr」に対応したことを発表した。米国外のインフラ提供事業者として初めての対応で、11月1日より全世界での利用を開始する。
Scalr(スケーラー)は、AWS、Rackspaceなどのパブリッククラウド、CloudStackベースのプライベートクラウドなどのマルチクラウド環境を構築・管理できる米Scalr社のクラウド統合運用管理ツール。LAMP構成やRDBMS、KVS、ロードバランサーなどに特化したロールを標準で実装しており、WebのGUIから直感的に扱えるのが最大の特徴。リソースモニタリングのほか、仮想マシンと自動関連されるDNSなど仮想化対応も充実している。その他、障害時のデータベースの自動切り替え、サーバーやデータベースなども含めたシステムの自動拡張・縮退などの機能も持っている。
また、サービスプロバイダーや法人向けのライセンスのほか、オープンソース版が提供されているのが特徴で、世界7000社以上の利用実績を持っている。
IDCフロンティアでは、3月からクラウド統合運用管理ツール「RightScale Management System」への対応を開始している。両者でできることは近いが、RightScaleの対象がシステム全般で、コンサルティングを必要とする商材なのに対し、Scalerはサーバーの構築・管理がメインで、とにかく簡単にサーバーを立てたいというニーズに応えられるという。
なお、オープンソース版への対応は2012年11月末を予定している。