モバイルプロジェクター QUMI Q5が最強である3つの理由 第1回
500ルーメン化でモバイルプロジェクター最強の座へ
極まったモバイルプロジェクター新世代機「QUMI Q5」登場
2014年02月24日 12時00分更新
照度500ルーメンの威力は絶大!
さて「QUMI Q5」とQUMI Q2の最大の相違点は、照度が300ルーメンから500ルーメンに大幅アップされたところだ。
この強化により、90インチ大での投影時に像が弱くなることもなく、逆に30~50インチあたりの距離では室内照明を消さなくても文字の判読が容易になるというメリットが生まれた。これは昼間のオフィスで使用する際などに威力を発揮するだろう。
また、解像度1260×800ドットに対応(最大1600×1200ドット)しており、30から90インチまで安定してHD画質を楽しめるのも魅力。さらに10000:1という高いコントラスト比も合わさって、映像にモバイルプロジェクターらしからぬ深みを与えている。
前機種譲りの高い基本性能と合わせ、照度の500ルーメン化によって「QUMI Q5」はクラスを越える完成度を得たと言っていいだろう。
投射距離は1~3mで、およそ30~90インチでの投影が可能。自室でのちょっとしたエンタメ利用から、小中会議室の壁いっぱいに映したいビジネス用途まで、幅広くカバーする。
上記のほか、miniHDMI端子からHDMI端子への変更、microSDスロットの廃止と、インターフェースに若干の変更が加わった。
特筆すべきはHDMI端子の搭載だ。「QUMI Q2」にはminiHDMI―HDMIケーブルが同梱されていたとはいえ、設置場所によっては別途長いケーブルか変換コネクターを用意する必要があったため、この変更は大歓迎。
microSDカードスロットの廃止は使用頻度を考えるとうなずけるが、どうせならSDカードスロットを搭載してほしかったところだ。とはいえ、外部機器との接続用には引き続きUSB 2.0が備えられているので不都合はない。
なお「QUMI Q2」は、「QUMI Q5」の登場に伴いラインナップから退く。
というわけで、さっそく遊んでいた
かねてよりゴロ寝しながら天井に投影できたら、動画視聴やiPhone操作も快適になるんじゃないかと考えていたため、真っ先にそれを実行してみた。
フォーカスリングには、ほどよい重みがあり、微妙な調整もしやすい印象を受けた。カメラのピント合わせと同じく、これがスカスカだと焦点を合わせにくいので、このちょっとした配慮はとても嬉しい。
また、HDMIのほかにアナログ入力にも対応しているため、旧型のAV機器から最新のノートPCまで広く利用可能な点も評価ポイントになる。筆者の場合、打ち合わせ時にはノートPCを持ち込むことが多いため、デジタル/アナログ両対応は特に重要だ。
色合いのチェック中にふと、プロジェクションマッピングよろしく部屋を痛化してみた。写真は90インチ大でフォーカスはギリギリの状況。やや斜め下から投影していたため、顔へ向かうほどピントが甘くなっているのがわかる。しかし、これだけ綺麗に発色してくれるのならば、カラオケ個室を使ったオフ会や、小さな箱でのVJ用としても十分だろう
500ルーメンになったことで気になるのは駆動時のノイズだが、カタログでは通常モードで36dB、エコモードで28dBと低めだ。耳元にあるとさすがにうるさく感じてしまうが、1mほど離せば気にならないし、音楽再生や動画投影などほかに音源がある状況ならば気にならないだろう。
もう1つ便利な機能としては、Dongle USB Wifi QW-WiFi10でWi-Fi環境に対応できる点。搭載するウェブブラウザー経由のブラウジングだけなく、Wi-Fi経由での投影も可能。このあたりガジェット野郎的には見逃せないファクターといってもいいし、出先でもWi-Fi環境を構築できるのならケーブルレスで済むというメリットもある。
ハード面がよくてもソフトウェアの使い勝手がいま1つというガジェットは意外に多いが、「QUMI Q5」は必要な機能がコンパクトにまとまっているため、説明書を見なくても操作は容易だ。
USBメモリーなど外部記録機器からの投影においても、基本的にはメインメニューからPhotoやMovieといった項目を選択して、各フォルダーから該当ファイルを探せばいい。また、Office形式のファイル表示には専用の「Office Viewer」を搭載している点も便利。
USBメモリーと「QUMI Q5」だけ持ち運んで、あとは本体機能でパワポを表示、といった離れ業ができるわけだ。
