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パナ「DIGA」 VS ソニー「BDZ」秋の最新BDレコ10番勝負! 第3回

歴史的僅差もついに決着! パナ VS ソニー BDレコ決戦

2012年10月31日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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白熱した歴史的名勝負を繰り広げた秋冬BDレコ!!
後半の怒濤の追い上げでパナソニックの僅差の勝利!

今回の勝者は僅差ながら「DMR-BZT830」に決定!

今回の勝者は僅差ながら「DMR-BZT830」に決定!

 さて、いよいよ勝負の結果をまとめよう。後半戦は合計11の対決を行ない、パナソニックが7勝4分けと大きな差を付けた。前後半の合計では、パナソニックが14勝4分け(★は109)、ソニーが7勝4分け(★は103)。

 勝率からするとパナソニックの圧倒的勝利のような結果になっているが、★の数を比べれば勝敗数ほどの差がなく、実際にはかなりの僅差だったことがわかる。しかも画質勝負については、すべて引き分けでもいいくらいのわずかな差であるし、好みでどちらを選んでも十分に満足できる。

 画質面でパナソニックが優勢だった理由には、最上位機と基本的に同じシステムLSIを使い、映像処理も同レベルだったこと。ソニーは最上位機機だけが特別な映像処理回路を持っており、BZT-AT2000はそのエッセンスを受け継いだだけとなっているのはどうしても不利だ。だから、当初はもっと差が出ると予想していた。その意味ではかなり大健闘とも言える。

勝者のご褒美、ではないが今回あまり触れられなかったDMR-BZT830の特徴を少し紹介。本機は「Qi」(チー)に対応しており、天面にQi対応スマホを置くことで充電できたり、写真を転送できたりする(左)。また、奥行きが199mmとスマートなのも設置の面で利点だ(右)

 こうした対決企画で注意してほしいのは、単純に総合結果だけを見て判断してほしくないこと。自分にとって必要な機能だけをピックアップした場合、別の結果がでることもありうるからだ。自分がほしい機能にフォーカスを当てて両者を比べることも重要だ(ちなみに、筆者の評価と一緒に検証に立ち会った編集担当者の間でも星の数や優劣は異なっている、らしい)。

 個人的な印象としては、なかなかの名勝負であり、それぞれをジャッジする立場ではあるが、一番対決を楽しめたとも思う。

 両社はもちろん、すべてのBDレコーダーメーカーがこのような名勝負を繰り広げ、より優れたBDレコを作り出してほしいと思う。

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