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パナ「DIGA」 VS ソニー「BDZ」秋の最新BDレコ10番勝負! 第3回

歴史的僅差もついに決着! パナ VS ソニー BDレコ決戦

2012年10月31日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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対決17 ネットコンテンツが豊富に利用できるのは?

判定結果

  • パナソニック「DMR-BZT830」:★★★★★
  • ソニー「BDZ-ET2000」    :★★★

 続いては、インターネットサービス機能の充実度を比較してみる。結果から言ってしまえば、ここはパナソニックの圧勝だ。

「ビエラコネクト」のトップ画面。ビデオ通話サービスの「Skype」をはじめ、定額制の動画配信「Hulu」など、最新のサービスに対応

「ビエラコネクト」のトップ画面。ビデオ通話サービスの「Skype」をはじめ、定額制の動画配信「Hulu」など、最新のサービスに対応

「ビエラコネクト」の2ページ目。twitterやFacebookにも対応。ブラックジャックなどのカジュアルゲームもある

ビエラコネクトの2ページ目。twitterやFacebookにも対応。ブラックジャックなどのカジュアルゲームもある

3ページ目は、民放各社とNHKのオンデマンドサービス。まさに万全の対応度

3ページ目は、民放各社とNHKのオンデマンドサービス。まさに万全の対応度

ビエラコネクトのマーケット画面。ここでDIGA用アプリをダウンロードして機能拡張できる。最近登場したテレビ用のニコニコ動画のアプリも用意されている

ビエラコネクトのマーケット画面。ここでDIGA用アプリをダウンロードして機能拡張できる。最近登場したテレビ用のニコニコ動画のアプリも用意されている

おなじくマーケット画面の「ショッピング」、増設用のUSB HDDからBDまで、BDレコでよく使うものを手軽に購入できる

おなじくマーケット画面の「ショッピング」、増設用のUSB HDDからBDまで、BDレコでよく使うものを手軽に購入できる

 パナソニックは同社の薄型テレビとほぼ同様の機能を持つ「ビエラコネクト」に対応。動画配信をはじめ数多くのインターネットサービスが楽しめるし、必要な機能を自由に追加できる。対して、ソニーは「アクトビラ」、「TSUTAYA」、「T's TV」の3つの動画配信サービスに対応しているだけだ。

ソニーのネットワーク機能アイコン。動画配信サービスが使えれば十分という気もするが、ライバルと比べると差がついた印象

ソニーのネットワーク機能アイコン。動画配信サービスが使えれば十分という気もするが、ライバルと比べると差がついた印象

 パナソニックは、動画配信サービスの数も充実しているし、SNSサービス、ビデオ通話、ゲームとジャンルも多彩。さらにショッピングサイトまであり、パナソニックの電器製品や記録メディアの購入までできてしまう。ネットワーク機能に注目がある人にとって、この差は大きいだろう。

 ソニーのネットワーク機能としては「SEN(ソニー・エンターテインメント・ネットッワーク)」があり、そちらはパナソニックに対抗しうる充実度なのだが、残念ながら今年のBDレコは非対応。こうした機能はテレビが内蔵している方が使いやすいという考え方なのかもしれない。

対決18 初心者や年配者にやさしいのはどっち?

判定結果

  • パナソニック「DMR-BZT830」:★★★★
  • ソニー「BDZ-ET2000」    :★★★★

 続いては、初心者がより簡単に使えるための親切機能を比較してみる。どちらも前回紹介したメニュー画面とは別に、初心者があまり悩まずに使えるように工夫した別のメニュー画面を用意している。

パナソニックの「かんたんスタート」メニュー。巨大なアイコンで「見る」と「録る」だけの機能にアクセスできる

パナソニックの「かんたんスタート」メニュー。巨大なアイコンで「見る」と「録る」だけの機能にアクセスできる

録画番組リストの画面で「でか文字」表示。ただでさえ大きくなった表示が特大になって確認できる

3ch表示固定となる番組表ででか文字表示。こちらも文字の大きさと特大サイズは同様だ

 パナソニックは、録画と再生の2つに限定したメニューを採用。番組リストも番組表も文字サイズを大きくした表示となり、高齢者にも優しい作りとなっている。もともと、決してわかりにくいメニューではないので、そのほかの機能については、こちらではフォローしていない。

ソニーの「らくらくスタート」メニュー。こちらも大きめのアイコンで、目的別のメニューを表示。番組消去やダビングなどの機能もある

ソニーの「らくらくスタート」メニュー。こちらも大きめのアイコンで、目的別のメニューを表示。番組消去やダビングなどの機能もある

録画予約は番組表ではなく、日時やチャンネルを指定して候補を絞り込んでいくことも可能。VHSデッキの録画予約風の操作だ

録画予約は番組表ではなく、日時やチャンネルを指定して候補を絞り込んでいくことも可能。VHSデッキの録画予約風の操作だ

ダビング操作の画面。接続方法などのガイド付きで、丁寧に解説してくれる

ダビング操作の画面。接続方法などのガイド付きで、丁寧に解説してくれる

初心者には難しいネットワークの設定についても図解で説明

初心者には難しいネットワークの設定についても図解で説明

 ソニーの場合は、初心者がXMB(クロスメディアバー)ではとっつきにくいことに配慮して、予約や再生、番組消去、ダビング、使い方ガイドと、一通りの操作ができる簡単メニューを提供している。

 しかも、ダビング機能などはわかりやすい解説とステップ・バイ・ステップの操作で誰でも使えるようになっているなど、かなり親切だ。

パナソニックは音声ガイド機能も備えている。「入」を選択すると、番組表のタイトルや、録画リストのタイトルなどを読み上げてくれる

パナソニックは音声ガイド機能も備えている。「入」を選択すると、番組表のタイトルや、録画リストのタイトルなどを読み上げてくれる

 このほか、パナソニックには音声ガイド機能もある。番組の読み上げのほか、編集などのさまざまな機能の簡単なガイドもしてくれる。また、電子マニュアルもあるが、リモコンのカバー内に入っているため、すぐに呼び出して使うには少し手間がかかる。このあたりは、ソニーのようにメニューに統合されている方がわかりやすいと思う。

 アプローチこそ異なるが、どちらも初心者のためによく考えたものになっており、トータルでは甲乙つけがたい。よって、ここも引き分けとした。

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