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キヤノン「imageFORMULA DR-P208」新登場 第3回

“紙をスキャンした情報と、ウェブからクリップした情報”のごった煮から創発が生まれる

夏野剛氏「ドキュメントスキャナーは自分専用の武器だ!」

2013年01月15日 13時00分更新

文● 二瓶 朗、まつもとあつし 撮影●曽根田元

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今回はモバイルワーカーに向けたドキュメントスキャナーの使い方を解説する

できるモバイルワーカーは年明けからスキャン三昧だ

 前ページでご登場いただいた夏野剛氏のように、スマートフォンやタブレットを使いこなしてアクティブに働く人たちや、特定の事務所を持たない、いわゆるノマドスタイルで働くフリーランスにとって、重くてかさばる紙よりも、持ち歩けるデジタルデータのほうが何かと便利なのは当然。

 ここからは筆者の二瓶が、そんな“アチコチ飛び回る”ワークスタイルの人たちに向けた、ドキュメントスキャナーの使い方について解説していこう。

 すでに第4世代に突入し“mini”まで登場したiPad、そして低価格機種が多数取り揃ったAndroidタブレット、さらにタッチ操作を備えたWindows 8。これらの普及によって、2013年以降、本格的なタブレット時代に突入することは想像に難しくない。

 どちらかというとコンシューマー需要の大きかったタブレットも、今後はビジネスで利用されることが多くなり、ビジネス文書をタブレットで扱う場面も増えていくことだろう。その場合、書類をスキャンするとき、従来のようにPC経由で保存→モバイル端末に転送という手間が面倒になる可能性がある。

 スキャンしたデータを、直接スマホやタブレットへ転送できたら、一手間省くことができるから、忙しいビジネスユーザーにとっては願ったり叶ったりではないだろうか。そんな“願ったり叶ったり”を実現してくれる機能がキヤノン「imageFORMULA DR-P208」(以下、DR-P208)には搭載されている。

キヤノンのドキュメントスキャナー「imageFORMULA DR-P208」(発売中)。写真は読み取り原稿をセットするトレーを開いた状態。このときのサイズは幅312.5×奥行き76.5×高さ40mm、重量は約600g。USBバスパワーで駆動するため、ACアダプターは不要

 「DR-P208」には、オプションでWi-Fiユニット「WU10」が用意されている。「WU10」は「DR-P208」とUSBケーブルで接続するだけで、Wi-Fi環境がなくても「DR-P208」でスキャンしたデータを、Wi-Fi経由でPC、そしてスマートフォンやタブレットに転送できる。なお、スマートフォンやタブレットには専用アプリ「CaptureOnTouch Mobile」をインストールしておく必要がある。

Wi-Fiユニット「WU10」を「DR-P208」に接続。これでWi-Fi環境がなくても、Wi-Fi経由でスキャンデータの転送が可能だ。なお「WU10」は電源としてACアダプターもしくは別売のバッテリーが必要

スマホ/タブレットに「CaptureOnTouch Mobile」をインストール。アプリを起動したら、「WU10」を接続した「DR-P208」とペアリングして各種設定を選択すれば準備完了

「DR-P208」に原稿をセットしたら、スマホ/タブレットの「スキャン」ボタンか、「DR-P208」本体のスキャンボタンを押せばスキャンが始まる

 また、複数の仕事場を渡り歩くワークスタイルの場合、複数人で共有のPCを使って業務をこなさなくてはならない状況に遭遇することもしばしばだ。そんなとき最も面倒なのが、常用している周辺機器のドライバーがインストールされていないので使用不可になってしまうこと。

 しかし「DR-P208」ならばそんな心配は不要だ。本体背面のAuto StartスイッチをONに切り替えれば、本体に内蔵されているソフトウェア「CaptureOnTouch Lite」が起動するので、問題なくスキャンできる。

ドライバーがインストールされていないPCで作業せざるを得ないときも、本体内蔵のソフトウェア「CaptureOnTouch Lite」で基本的なスキャン作業をこなせる

 すでに「DR-P208」の外観を目にしていただいているのでご理解いただけると思うが、筐体はごくコンパクトである。だからこそ、スマホやタブレットと連携して使うようなモバイルワーカーに適した持ち運び可能なドキュメントスキャナーであるといえる。

 なお、「DR-P208」は、スキャンしたデータを本体内に蓄えない仕様となっている。そのため、持ち運び中の紛失や盗難といった“万が一”が起こっても、大事な情報の漏洩は起こらない。

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