キヤノン「imageFORMULA DR-P208」新登場 第2回
モバイルタイプでWi-Fi&スマホ・タブレット対応、クラウド連携機能有りの機種を狙おう
量販店ドキュメントスキャナー担当者に聞く今冬の売れ筋
2012年12月12日 11時15分更新
購入に訪れる人の傾向は、指名買いする人から初心者まで
では、そんな売れ行き良好なドキュメントスキャナーのなかで、“売れ筋”とはどういったものだろうか。
寺澤 「当店の場合、価格帯としては4万円前後、クラスは上位機種の売れ行きが良好ですね。
ドキュメントスキャナーをお買い上げのお客様は、製品のスペックを調べたり、メーカー間の製品比較を済ませたりと、ご自分でかなり細かく吟味されている傾向にあるようです。
そのため、多くの場合は、購入製品を決めて来店される、いわゆる“指名買い”になることが多いです。
もちろん、そういった事前調査なしのお客様もいらっしゃいます。
その際はまず、ドキュメントスキャナーが書類や名刺の読み取りに特化した製品であること、そしてフラットベッドスキャナーとは特性が異なることなどを説明しております」
今冬に注目したい新機能はこの5つ!
それでは、2012年の年末から来年にかけて、注目すべき機能や望ましい新フィーチャーはどのようなものが挙げられるだろうか。
寺澤 「注目したいのは、小型軽量のモバイルタイプ、そしてWi-Fi対応製品だと思っています。
モバイルタイプの多くは、USBバスパワー駆動(ACアダプターからの電源供給要らず)が大きなメリットです。そして設置面積が小さく、当然電源ケーブル不要なので机上でも邪魔にならない場所に自由に設置できるところがポイントです。
ただ、モバイルタイプとはいえ今後は、まとめて給紙できるADFの搭載など、据え置きタイプにも劣らない機能を持つことが求められるでしょう。
また、Wi-Fi対応についてですが、無線LAN環境はもはや家庭やオフィスでも当たり前と言えるほどに普及していますので、やはりドキュメントスキャナーもワイヤレスで活用したいという需要が多いようです。
それから、スマートフォンやタブレットに対応すること、そして同時にクラウドサービスとの連携も、最近のモバイル端末利用率を見るに、必須の機能にならざるを得ないのではないでしょうか。
ほかには、クレジットカードのような厚くて堅いプラスチックカードを読み取る機能を必要とするお客様がいらっしゃいます。あと、多くはありませんが、A3サイズ書類の読み取り可否を気にするお客様がいらっしゃることも確かです」
今冬ドキュメントスキャナー購入時にチェックしたい機能5つ
- 場所をとらない&USBバスパワー駆動のモバイルタイプ
- モバイルタイプでも、ADF搭載など据え置きタイプ並みの機能を保持
- Wi-Fi経由でのスキャンデータ転送機能
- スマートフォン・タブレットに転送可能(Android OS/iOS両対応)
- クラウドサービス(Evernote、Dropboxなど)との連携
また、今後はWindows 8への対応も求められるのでは、と寺澤氏は締めくくってくださった。
――ということで、今冬にドキュメントスキャナーを購入するならば、“モバイルタイプ”でありながら“据え置きタイプ並みの機能を持ち”、“Wi-Fiとスマホ/タブレットに対応”しつつ、“クラウドサービスとの連携”も視野に入れた製品ということになりそうだ。
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