住友商事とKDDIは10月24日、ケーブルテレビ(CATV)国内最大手のジュピターテレコム(JCOM)と、KDDIの子会社で同2位のジャパンケーブルネット(JCN)を来年秋までに経営統合すると発表した。
まず住商とKDDIが、両社の折半で出資し、2013年3月までにJCOMを約2200億円で買収する。JCOMは現在ジャスダックに上場しているが、来年夏をめどに上場廃止とする。TOB価格は1株あたり11万円。現在、JCOMは住商が39.98%、KDDIは30.71%を出資している。
その後、KDDIが現在95.6%を出資しているJCNをJCOMに統合。統合により、事業規模の拡大と持続的な成長を推進し、光回線、CATV、スマートフォンなどを一体化させることで、新しい映像放送サービスの提供に注力する。具体的には、コンテンツ拡充やコスト削減による経営基盤の強化、顧客基盤の拡大と映像・番組配信の拡充を予定している。
今回のCATV業界のトップ2社の統合により、国内CATV市場の50%超を持つ巨大メディアが誕生することとなる。