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最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第15回

大画面三大スマホのカメラ機能は一体どれがスゴイ?

2012年10月29日 12時00分更新

文● 小林 誠、ASCII.jp編集部

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撮影モードの充実が目を引く
ELUGA power P-07D

 カメラの高速起動は実測で2秒57~3秒14、高速撮影は3秒40~3秒57と、Optimus Vuより遅め。パナソニックといえばLUMIXブランドのデジカメでおなじみなので、もう少しカメラ周りの性能にも期待したかったところだ。なお、初期設定では「ポストビュー」という撮影後に写真を確認する機能がオンになっているが、これはオフにした測定結果である。

 シーン設定は「通常」を含め5種類と少ないが、そのぶん「撮影モード」が充実。パノラマ撮影に、笑顔を認識すると自動的にシャッターを切る「笑顔シャッター」、12種類のほのぼのとしたフレームを用意したり、3枚の写真を組み合わせる「コラージュ」、肌をなめらかにみせる「ビューティー」など、楽しい機能が多い。フォーカス設定にも「顔認識」や「コンティニュアス」が揃っているし、設定に「暗部補正」があったりと、スペック比較のときには想像できないほどの機能が揃っている。

撮影シーンは5種類だが、撮影モードが充実している

暗部補正の機能もある

コラージュやフレームをつけての撮影も可能

 高速撮影/高速起動/フルHDでの動画撮影、という最近のトレンドを追ってはいないのだが、Optimus Vuよりは機能に力を入れている。

 画像については「ピクチャアルバム」で確認が可能。ガラケー時代のLUMIX Phoneから続いている機能「ピクチャジャンプ」が使える。これは、写真を上下左右にスライドしてメールやSNSといった機能に送信できるものだ。カスタマイズによって、自分が利用するアプリに渡すことも可能になる。

画像を上下左右にフリックすることで、さまざまなアプリに転送できる「ピクチャジャンプ」機能

 ただし編集機能はAndroid標準のものを使うため、Optimus Vuと基本的に同じ。目立った違いは、画像を分類するときに便利な用意されてフリーワード設定が。用意されている点だ。

画像編集機能は標準的なものだが、キーワードを登録して画像の管理が可能

定評のあるカメラに死角なし
AQUOS PHONE SERIE ISW16SH

 シャープ製スマホではソフトバンク向けのAQUOS PHONE Xx 106SHと同様に(関連記事)、auのAQUOS PHONE SERIEも非常に機能が充実している。

 まずは約0.4秒で起動する「ON速起動」。実測を計測すると1秒07~1秒43だが、これはあくまで手動による誤差。アイコンをタップしたら次の瞬間にはもう撮影可能と思えばいい。それくらい速い。

 高速撮影は「連撮モード」がある。シャッターボタンをポンポンと押すことができる。しかし連撮モードでは無い場合もかなり撮影間隔は短い。実測値は連撮モードオンで0秒95~1秒17とストップウォッチを押すのが無意味なレベル。オフでも1秒66~2秒38。2秒台だと決して速くはないが被写体とフォーカス次第で1秒台で軽快に撮り続けられる。なお、連撮モードは撮影サイズが3M以下になり、フォーカスは固定だ。

高速撮影の連撮モードなど、機能が豊富だ

 顔認識については「顔優先AF」「顔検出」「笑顔レベル」の機能があるので、スペック表でも〇とした。他にペット検出もある。HDR撮影や魚眼カメラ、ミニチュアライズカメラ、パノラマカメラと、十分過ぎるほど。動画撮影になると微速度撮影(ゆっくり動いている被写体を、早送りしているように撮れる)も可能である。

 画像は「コンテンツマネージャー」で確認可能。Android標準の編集機能を使うことができるほか、「おまかせアルバム」の「画像編集」を選択し、スタンプを入れたり、手書き、顔写真には「プチエステ」といった機能を使うことも可能だ。

「おまかせアルバム」から画像編集が可能

 機能面ではELUGA powerとAQUOS PHONE SERIEがいい勝負。撮影後の画像の活用という点でも力を入れている。

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