理由1:とがったデザインに惹かれた
新型iMacはこれまでのiPodがDockスタンドに立っている姿からインスパイアされたといわれているデザインを踏襲しています。
三角形の2辺を使ったスタンドにディスプレイが取り付けられ、目の前で画面が浮いているようなたたずまい。そして大部分を占めるディスプレイのガラスの下には、Appleのイベントでも「アゴ(Jaw)」と呼んでいたアルミニウムのスペースにAppleのロゴがあしらわれた正面から見るデザインは、むしろ見慣れたものになりました。
しかしこれを少しだけ角度を付けて、斜めから見るとどうでしょう。5mmのアルミニウムのエッジが光を受けると、背面の膨らみは影となり、まるで5mm厚のアルミの板が浮かんでいるような錯覚すら覚えます。MacBook Airの時もそうでしたが、キリッとした薄い側面と緩やかに影になる局面を上手く使い分けて、エッジの鋭さを強調するデザインは、アルミニウムを使っているからこそであり、上手い演出だな、と思わされます。
完全にアルミニウムとガラスで構成された、驚くほど薄い浮かんでいる板が、コンピューター。ぱっと見ただけではすぐに把握できないような、そんなとがったデザインのコンピューターが10万8800円から購入できる。
確かにコンピューターとしては、むしろ割高な部類に入ってしまったかも知れませんし、コンピューターのモバイル化の流れもまだまだ続くでしょう。しかし一方で、家においておきたくなるデザインであることも確かなのです。
例えばiMacとMacBook Airを持っていた人にとって、今回のiMacに光学式ドライブがない点は少し気になります。DVDを見たり、アプリケーションをインストールしたり、CDをiTunesに読み込んだり、といった作業で少なからず利用していて、まだ家に1台はあった方が安心ではあります。
ところが、新しいiMacの本体からは、光学式ドライブは取り除かれました。外付けのドライブが用意されているし、Blu-ray Discドライブを付ける手もありますが、シンプルにディスク再生ができない点は少しスマートではないかも知れません。