グラフィックやゲーム用としてはどうか?
では次に「3DMark11」と「The Elder Scrolls V: Skyrim」でゲーミングプラットフォームとして使った時の性能をチェックしてみたい。3DMark11は「Performance」のみ、Skyrimは画質High、解像度1920×1080ドット、高解像度テクスチャーパック入りでフィールド移動時のfpsを計測する(「Fraps」を使用)。また、このテストではCore i環境にはRadeon HD 7750を装着してテストしている。
このベンチでは中盤にCPUの演算能力も問われるテスト(Physics/Combined Test)もあるが、総合スコアに対するウェイトはさほど大きくない。内蔵GPUだけで頑張ったA10-5800Kを除き、どのCPUも同レベルのスコアだ。 これを各分野別のスコアごとに分解したのが次のグラフだ。
FX-8350対A10-5800K、Core i5-3570K対Core i3-3225という組み合せで見る限り、Physics Testではコア数がスコアにかなり影響していることがわかる。FX-8350と8150のスコア比は、CINEBENCHの結果とほぼ同じ(約13%アップ)。さらにFX-8350が微妙にCore i5-3570Kを抜いている。それなのに総合スコアでは僅差で負けている理由はといえば、GPUのパフォーマンスに差が出たからだ。それは実ゲームでの性能差を見れば明らかとなる。
平均fpsは似たり寄ったりだが、注目すべきは最低/最高fpsの差だ。どちらもCore i系の方が高く出ており、グラフィックインターフェースとメモリー、CPUコアが非常に接近して設置されているCore iよりも、グラフィックインターフェースのみチップセットに繋がっているFXの構造自体にボトルネックがありそうだ、ということがわかる。
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