スマートフォンで録画持ち出し機能
スマホは、家庭内だけで使うのではなく外出先で使うというのが一般的だ。BDレコーダーで録画した番組を、スマホに移動して持ち出せれば、移動中などに楽しむことができる。こういった「持ち出し」機能に対応しているBDレコーダーもいくつかあるが、スマホ全般に対応している製品は意外に少ない。
○シャープ
特定のアプリは提供されていないが、柔軟に持ち出せる機能を搭載しているのは、シャープのBDレコーダー。USBケーブルで接続したスマホに、録画番組を変換して転送できる。ただし、転送先はスマホ内蔵メモリではなく、SDカードなどの外部メモリに限定される。そのためiPhoneは非対応。なお、再生アプリも特に指定されない。対象機種はこちらに詳しく記載されている。
○東芝「RZポーター」
同社製BDレコーダーに録画された番組は、「RZポーター」というアプリを利用して持ち出すことができる。ただし、やはり対応端末が限定されていて「REGZA Phone T-01D」「同T-02D」がインストール可能な端末となる。なお、持ち出した番組は、「RZプレーヤー」でのみ再生できる。
パナソニック製BDレコーダーは、SDカードを介して録画番組を持ち出し、各種プレーヤーアプリで再生することができる。わりと柔軟な仕様であるが、逆に言えばスマホにSDカードスロットが搭載されていない場合は持ち出して再生できないこととなる。
Androidスマホの場合、多くの端末はSDカードスロットを搭載しているので、再生可能なAndroidスマホは多いが、iPhoneではアウトとなる。しかし、パナソニックはiPhoneでの持ち出し再生を可能にする、ポケットサーバー「DY-PS10」を発売している。これにSDカードを挿入すれば、無線LAN経由でiPhoneで動画を再生できる。
ソニー製BDレコーダーは「ワイヤレスおでかけ転送」「おでかけ転送(USB転送)」といった持ち出し機能を搭載しているが、いずれも対応するのは同社のタブレット製品、PS Vita、ウォークマンなどに限られ、現時点ではスマホへの持ち出し機能は提供されていない。
このような感じで、ざっと各社のBDレコーダーとスマホの連携具合を取り上げてきたが、スマホの普及の勢いに対してBDレコーダー側の対応はまだまだという印象。せっかくなのだから、メーカーを超えたアプリなどが登場して誰でも、どんなBDレコーダーを使っていても録画番組と連携して楽しめればいいのにと思う。
一方で、多数の端末が登場しているスマホを選ぶのに迷っているのであれば、自分の使っているBDレコーダーと連携して使える端末を選択して連携機能を十分に堪能するという手段もとれそうだ。
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