64GB+microSDXCで2年間は余裕があるストレージ
低消費電力化は気になるところ
ゲームに動画、楽しいことがいろいろできると、ストレージが不安になるもの。その点、ARROWS Vの内部ストレージ64GBは心強い。スマホで容量を食うのは1位が音楽・動画、2位が写真、3位がゲーム(アプリ)といったところだと思うが、それらをフルに使っても、たっぷり半年は持つくらいの計算だ。「そんな使わないだろ……」という声もあるとは思う。
それでも1年、1年半と使っていると足りなくなることはある。その場合はmicroSDを使えばいい。64GBまで読めるmicroSDXCカードも使える。スマホで撮った写真や動画は、パソコンに移したが最後、まったく見なくなるのが人間というもの。カードを使い、あくまでスマホの中で完結させるのがベストと個人的には感じている。
またARROWS Vは、バッテリー容量も2420mAhと余裕がある。バッテリーの交換もできるので、予備バッテリーを持っておけばさらに安心できる。他社製のスマホは交換できないものもあるので、ここはARROWSの優位点だろう。
とはいえ、クアッドコアCPUで高性能となると、どうしても消費電力が増すと考えられるので、電池の持ちが心配になる。気になるのは、Tegra 3がどこまで頑張ってくれるかだ。Tegra 3は処理能力が良いだけではなく、消費電力を極力抑えた設計でもある。
Tegra 3には、高性能な4つのコア(GPコア)と、超低消費電力な1つのコア(LPコア)、合計5つのコアをシーンによって使い分ける仕組みがある。単純に言えば、処理の重い3DゲームならすべてのGPコアをフル活用し、文字入力のような軽い処理ならLPコアだけにおさえる、というものだ。これを「4-PLUS-1クアッドコアアーキテクチャー」と呼んでいる。
その効果がどう出るか、試作機を1日使い倒した実感値としては、朝から夜までしっかり使えた。しかも、それはネット、ゲーム、カメラと、ARROWS Vにできることをフルに試してきた結果である。
実際、古株のAndroidスマホユーザーである編集部のハシモトは「1日持つの!? 超すげえよ!」とつぶやいていた。製品版ではどこまで持つようになっているか、さらに期待したい。
圧倒的なパフォーマンスが欲しいあなたに
いろいろ見てきた結論として、ARROWS Vはあらゆる意味で「男子」なモデルだ。やんちゃなところもたくさんありそうだが、それを差し引いても、そのパフォーマンスは圧倒的なものがある。スマホのことをよくわかってないお母さんからは「諒ちゃん、こんなスペック必要なのかい?」と心配されるくらいの出力が約束されている。
その性能が何のためと聞かれれば、ゲームや映画(HD動画)、爆発エフェクトもまぶしい数々のスペクタクルを楽しむためだ、という答えになるかもしれない。だが、「笑っちゃうほど高性能なマシンが欲しい」というのが本当に正しい答えだと思う。ARROWS Vの性能を一度味わってしまうと、ほかのスマホが普通に「速い」だけでは物足りなくなる。言ってみれば、それはツール(道具)であって、ガジェット(遊具)ではなく、感動がない。人によってはムダと紙一重にも見えるスペックとこだわりが、初めて感動を呼ぶものだ。
買い物というのは欠点の消去法ではなく、最終的にどれだけ大きな感動があるかで選ぶ方が人生を豊かにする。そう考えると、処理能力、いわば攻撃力・防御力のパラメーターがMAXな、バトルマスターとしてのARROWS Vを試すのもアリと思わされた。
今回はハードに、スペック中心に眺めてきた。次回はARROWS V片手に街へ出ていこうと思う。通信機能やカメラ、また富士通端末の目玉機能“ヒューマンセントリックエンジン”を中心に、その使い心地を試してみたい。
「ARROWS V」内覧会が開催(入場無料)
富士通の最新冬スマホを実際に触るチャンスだ!
11月4日(日)、東京・汐留シティセンターで「ARROWS V」の内覧会が開催されます。入場は無料。参加条件はブロガー、もしくはTwitterなどSNSのアカウントがあること。申し込みは11月3日(土)24時まで。詳しくは公式ページをチェック。
日時 11月4日(日)10時~18時(17時30分受付終了)
会場 東京・汐留シティセンター 富士通会議室
住所 東京都港区東新橋1-5-2
展示機種 ARROWS V F-04E、ARROWS Kiss F-03E、ARROWS Tab F-05E
申し込み 11月3日(土)24時まで
※その場でブログ/SNSに感想をアップされた方にポケットチャージャー02のプレゼントも!
NTTドコモ「ARROWS V F-04E」の主なスペック | |
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メーカー | 富士通 |
ディスプレー | 4.7型液晶 |
画面解像度 | 720×1280ドット |
サイズ | 約65×129×10.9mm |
重量 | 約155g |
CPU | NVIDIA Tegra 3 1.5GHz(クアッドコア) |
メモリー容量 | ROM:64GB/RAM:2GB |
外部メモリー | microSDXC(最大64GB) |
OS | Android 4.0 |
Xi対応 | ○(下り100Mbps) |
カメラ画素数 | リア:約1310万画素CMOS(裏面照射型)/イン:約125万画 素 |
バッテリー容量 | 2420mAh |
おサイフケータイ | ○ |
ワンセグ | ○ |
NOTTV | ○ |
赤外線通信 | ○ |
防水/防塵 | ○ |
連続待受時間(3G/LTE/GSM) | 約670時間/約300時間/約510時間 |
連続通話時間(3G/GSM) | 約500分/約710分 |
カラバリ | White/Magenta/Black |