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クセになるおもしろさ!? YouTube発のだるだる動画

話題のデジタル本兄弟の謎 隠された真実に迫る!

2013年01月25日 11時00分更新

文● 真島 颯一郎

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踊る「デジタル本兄弟」に隠されたの真相は……

 さっそく、購入した「シャーロック・ホームズの生還」を選び、「踊る人形」を読み進めていく。ふむふむ、なるほどこういう内容だったか。電子書籍は普段あまり使っていないが、ページの切り替えなどがスムーズで意外に読みやすい。仕事をさぼってサクサクと「踊る人形」を読み終える。

 ふぅ、事件は解決した……いや、違う、違う。解決したのは「踊る人形」だ。デジタル本兄弟に隠されたメッセージは、いまだに解明の糸口すら掴めていない。とりあえず、ホームズに倣って、ふたりの踊りを人形のように書き出してみる。並べ替えて共通性を検討してみるが、稀代の名探偵のようにスルスルと謎が解けるわけもない。ならば、デジタル本兄弟と同じように踊ってみてはどうか? やつらの動きをなぞることで、手がかりを得られるかもしれない。さっそく編集部のアシスタントに協力してもらい、アスキー・メディアワークスのスタジオで、デジタル本兄弟のダンスを再現してみる。

嫌がるアシスタントを拉致……もとい協力してもらい、動画を眺めながら、デジタル本兄弟のダンスをマネてみる。もちろん、だるだるなところも忠実に再現

同じように動き、同じような目線にすれば、手がかりが得られると思ったが……とりあえず、やつらのようにキッチリとキメポーズで締める。うむ、完璧だ

 ひと通り踊ってみるが、特に手がかりになることは感じられなかった。アシスタントの恨みがましい視線から逃げるため、背中を向ける。その拍子に、視線の先へ「あるもの」が飛び込んでくる。これは!……そうか、そういうことだったのか。

 明らかに兄弟とは思えないふたりの体格差、タイミングの合わない振り、胸の前でクルクル回される両手、指し示される指先、倦怠感さえ漂う踊り、そして憂いを湛えた虚ろな瞳……。僕の頭の中で、それらがひとつの事実に収束され、脳裏に浮かんでいた疑問符が氷解していく。なるほど「デジタル本兄弟」には、そんな真実が隠されていたのか。

「デジタル本兄弟」の謎を解き明かした僕は、晴れやかな気分で担当編集Gを捕まえ、辿り着いた真実を告げる。気がついてしまえば、じつに単純な真実なのだ。まさか彼らが……えっ? 真実? それは……それは、教えられない。やはり読者自身が「デジタル本兄弟」の謎を解き明かし、真実に辿り着くべきだろう。なぜなら……ネタバレは推理小説の最大の禁止事項なのだ(笑)。

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