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痛車でラリー! メロンインテ3年目は頂点への戦い 第9回

因縁のラリー北海道でメロン号は4位フィニッシュ!

2012年10月16日 18時04分更新

文● 中村信博 ●撮影/中島正義、うえのふみお

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ラリー北海道最終日
待望のポイントゲット!

 9月16日、RALLY HOKKAIDO デイ2。昨年は気温が2度まで下がった帯広だったが、今年は朝から鋭い日差しが照りつけている。日なたはくらくらするような暑さだけど、帯広は内陸にあるために湿度があまり高くなく、日かげに入れば涼しい風が吹き抜けて過ごしやすい。午前7時46分、オーバーナイトパルクフェルメ(車両保管)を出たメロン号が、本日最初のサービスEに入ってきた。この日は帯広の北郊にある3本のステージを2ループして、最後は北愛国に隣接する「オビヒロ」ステージでフィニッシュという設定だ。

この日の帯広は朝からいやな天気に。このとき台風が日本列島沿いを北上していたのだ

 作戦はいたって単純、昨日と同じく今日も淡々とステージを消化しながら、すぐ上の2台が崩れる瞬間を待つ。ここでスピードを上げればトラブルに直結してしまうし、スピードを犠牲にして耐久性を取ったセッティングは、まさにこのために組んだもの。どちらにせよメロン号の取れる作戦は、ひたすら自分のペースを維持し続けるだけなのだ。

SS(距離) ステージタイム(トップ差) クラス総合タイム(トップ差)
SS12/オトフケ I
(6.29km)
3:15.2(TOP)3:15.2(TOP)
SS13/ニューアショロロング Ⅰ
(29.60km)
19:16.7(+20.3)1:49:19.4(+2:55.6)
SS14/ホンベツ I
(10.78km)
8:12.6(+18.8)1:57:32.0(+3:20.8)

 ついにBOOBOWブーンの反撃の狼煙が上がった! SS12、それにSS14でベストタイムを奪ったBOOBOWブーンは、あっさりとメロン号を含む上位3台を突き放して3位にジャンプアップ。これに離されてはならないメロン号も、マッハミラージュを9.9秒かわして5番手に浮上する。4位を走行中のCUSCOサトリアとの差は、SS14終了時点で6.8秒。残る4本のステージで、この差を覆すことができるか!?

本日2回目、そして今回最後となるサービスF。昨晩のうちにきっちりと修復が完了していたメロン号に、気になるダメージはまったく無い。このまま走りきってくれ!

万事順調なメロン号とは対照的に、メカニックが使っていたインパクトレンチがリタイヤ。お疲れ様でした……

SS(距離) ステージタイム(トップ差) クラス総合タイム(トップ差)
SS15/オトフケ II
(6.29km)
5:02.7(+8.6)2:02:34.7(+3:29.4)
SS16/ニューアショロロング II
(29.60km)
19:26.6(+31.8)2:22:01.3(+4:01.2)
SS17/ホンベツ II
(10.78km)
8:20.7(+15.0)2:30:22.0(+3:59.8)
SS18/オビヒロ IV
(1.20km)
1:17.9(+1.0)2:31:39.9(+3:57.6)

SS15/オトフケ II

眞貝選手「今度は“永遠に完走出来る気がしない”オトフケの2本目です。2010年はギャラリーの目の前でファイナルギヤが粉砕! 苦い記憶の固まりです。そのステージの前半区間、これはもうアクセル全開はほぼ0秒、おっさんのドライブのようなペースですね。後半の高速区間に向けてのリズム切り替えも難しく、タイムは低迷です」

SS16/ニューアショロロング II

眞貝選手「デイ2の勝負どころ、ニューアショロロングの2本目です。1本目は比較的上手く走れたような気がしたので、4位を賭けた明治選手と筒井選手との争いの中、そろそろ「もうアクセル踏んでもいいよね?」という欲望に駆られましたが、前半~中盤のワダチでポキッと心が折れてしまいました(笑)。後半なんとか気を取り直して高速区間を頑張りましたが、ダストにも阻まれ直線途中で無念のアクセルオフ。ノートの精度も根性も足りません」

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