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画質・録画・ネットワーク・デザイン・サウンド……まさに敵なし

新たなステージへ進化した東芝〈レグザ〉Z7シリーズ徹底解剖

2012年10月25日 11時00分更新

文● 鳥居一豊

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威力はさらに倍増! 未来のテレビを実感できる
レグザクラウドサービス「TimeOn(タイムオン)」*15

 3つめのポイントは、最新の薄型テレビでは欠かせないネットワーク機能。

 従来は、あらかじめテレビに実装された各種のネット機能を利用する形だったが、Z7シリーズでは、これをクラウドサービスとして用意している。すなわち、機能を適宜進化させることができるというわけだ。

「クラウドメニュー」のホーム画面。視聴中の放送を縮小し、カレンダーやメッセージ機能などのアイコンが表示される

「クラウドメニュー」のビデオ画面。動画配信サービスを利用するためのページだ。新採用された「もっとTV」にも対応している

「マイページ」は、自分がよく使う機能を集めて自由に機能を配置できる

ウェブブラウザー機能で東芝のホームページを表示。表示も高速だし、リモコンでサクサクと操作できる

 リモコンの「クラウドメニュー」ボタンを押すと、ホーム画面が表示される。この画面は既報の通りHTML5ベースで作成されている。

 基本的な機能としては、新たに民放各社のテレビ放送を有料で視聴できる「もっとTV」にも対応した動画配信サービスの利用や、カレンダー機能、携帯などから家族へ伝言を送れるメッセージサービス、デジカメなどで撮った写真のスライドショー、家族や友人とのコミュニケーション機能なども用意されている。

番組の見どころ情報を一覧表示し、見たいシーンを選ぶだけで、そのシーンをダイレクトに再生できる

みどころシーン再生では、キーワードの検索により、該当する番組のシーンを集めて連続再生が可能。話題のキーワードなどもあらかじめ用意されている

録画番組の再生中に「気になる!」ボタンを押すと、その番組のシーンリストを表示。歌番組ならば、出演アーティストやトーク部分とライブ部分までわかるので、演奏だけを見ることも可能

 クラウドを使う利点には、柔軟に機能を追加できるだけでなく、もうひとつの特徴がある。それがクラウドの情報と録画した番組との連携だ。

 それが10月下旬に開始予定の「みどころシーン再生」*16

 これは、ジャンルやキーワードを使って、タイムシフトマシンで一時保管されている番組や録画番組の対象となる場面だけを集めて連続再生ができるというもの。手っ取り早く言えば、お気に入りのアイドルグループやスポーツ選手の名前を入力すれば、タイムシフトマシンで一時保管されている番組や録画番組から登場場面を集めてくれるというわけだ。

 もちろん、それぞれのシーンの番組名や放送日時、番組内容なども確認できるので、集められたシーン候補から好きなシーンだけを選りすぐって見られる。これが「シーンドンピシャ再生」。

 どうしてこんなことができるかというと、放送された番組の場面ごと時間ごとの内容を解説する情報をクラウドから入手する仕組みとなっている。さらに、キーワードは、Yahoo! JAPANとの連携により、リアルタイムの検索急上昇ワードを使える。

 つまり、今現在話題になっている事柄に関連する番組を素早く視聴できるというわけだ。これは今までになかった画期的なテレビ放送の活用法と言えるだろう。

 このほかにも、Z7/J7シリーズのユーザーが最も視聴したシーンだけをランキング形式で表示する「今週の瞬間最高視聴シーンTOP30」(来年3月下旬開始予定)や、趣味が近い人をフレンドとして登録しておき、そのフレンドがおすすめするシーンを見たり、自分が気に入ったシーンをお気に入りに登録することも可能になる(来年1月下旬開始予定)。

 そして、普通に録画番組を見ているときでも、その番組の時間帯ごとの主な番組内容をリスト表示する「気になる!シーンリスト」*16を使えば、見たいシーンだけをつまみ食いできてしまう(来年10月下旬開始予定)。

 SNSサービス的にユーザー同士で好きな番組や気に入ったシーンの情報を共有できるというわけだ。

 このほか、用意されたキーワードを選ぶだけで、自動的に録画を行ってくれる「おまかせ録画」*17機能もある(来年1月下旬開始予定)。これはタイムシフトマシンを持たない〈レグザ〉J7シリーズで役立つ機能。自分の興味のある番組だけを効率良く録り貯めておける。

Android端末向けに提供予定のアプリ。Z7/J7のネットワーク機能をタブレットなどで操作することも可能。メッセージ機能などにも対応する

同じくAndroid端末向けのアプリで、テレビ番組表を表示し、録画予約などが行える。予約ランキングなどの確認も可能だ

 さらに、タブレット端末などとの連携もクラウド経由で行なうようになる。メッセージ機能や写真のスライドショー機能*18はもちろんだが、タブレット画面に番組表を表示して録画予約するといったことも可能になる。こうしたタブレット用のアプリも順次提供される予定だ。

 ブラウザーベースで動くネットワーク機能という点でも先進的だが、録画番組の活用の幅をさらに広げる数々の機能はかなり魅力的。タイムシフトマシンに「ざんまいプレイ」、そして〈レグザ〉クラウドサービス「TimeOn(タイムオン)」が連携したら、テレビ生活の自由度は想像を超えたものになってしまいそう。

*15 ご利用にはインターネットの接続環境が必要です。
*16 シーン情報は、「関東」「東海(静岡県除く)」「関西」地区で放送されているNHK総合、Eテレ(ともに関東の場合は「NHK放送センター」、東海の場合は「NHK名古屋放送局」、関西の場合は「NHK大阪放送局」から放送された番組)、および民放キー局の地上デジタル放送の番組に対応しています。それ以外の地域では、 NHK総合、Eテレ(ともに「NHK放送センター」から放送された番組)、および関東の民放キー局で放送されている同時刻放送番組に対応しています。ただし、番組によっては、本機能が正しく動作しない場合があります。シーン情報は放送終了後、約2時間でご利用いただけます。ただし、番組によっては、それ以上かかる場合があります。提供されるシーン情報は目安としてご利用ください。提供されるシーン情報はテレビ放送時点の内容に基づき作成されるもので、新規情報の追加、最新情報への更新・変更・改訂および修正には対応していません。表示されるシーンは、各番組情報などを東芝独自の方法で解析した結果に基づき表示されます。番組製作者または提供者の指定に基づくものではありません。
*17 録画には別売のUSBハードディスクが必要です。
*18 写真保管には有効期限と容量制限があります。

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