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T教授の「戦略的衝動買い」 第214回

あふれるパスワード管理に嫌気がさしてMIRUPASSを衝動買い

2012年10月17日 12時00分更新

文● T教授、撮影● T教授

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 運悪く、MIRUPASSを紛失したり盗られたりした場合でも、マスターパスワードを知らない人がハッキング目的で、あてずっぽうにパスワードを5回か10回入力して侵入に失敗すると、内部の記憶データを全部消滅させるオプションもある。そのおかげでパスワード漏洩の直接被害はなくても、その日からオーナー自身もすべてのパスワードがなくなり、困ってしまうはずだ。

電源オンと同時に、MIRUPASS内部を参照するためにマスターパスワードを入力する

マスターパスワードは初めてMIRUPASSを使用する時にTOOLメニューで設定する

マスターパスワードを知らない他人がハックしようとした際に、設定した失敗回数に達すると全データの消去も設定可能

 そういう事態を想定して、MIRUPASSは無償でダウンロード提供する「MIRUPASS PC Soft」をパソコンに導入・活用することで、MIRUPASS内部のデータをUSB接続したパソコンにすべてバックアップをとったり、パソコン上での編集が可能になっている(Windows 7/Vista/XP用)。また、MIRUPASS本体だけでは入力のできない「漢字」入力も、パソコン上では可能だ。

MIRUPASSのバックアップをパソコンでとるユーザーは、「USB接続」を「◯」にする。パソコン側でマスターパスワードの認証を要求する場合は、「パスワード認証」にも「◯」にセット

アカウントの情報は、アカウント名、ID、パスワード、Gr(グループ)メモなど

 パソコン用のMIRUPASS PC Softは、MIRUPASS本体がUSBケーブル接続されている時だけ動作する。オーナーがMIRUPASS本体に設定入力したマスターパスワードと、同じものをパソコン側で入力要求するように、設定しておくのが安全でいいだろう。なお、本体付属の純正USBケーブルは問題なかったが、筆者宅にあったほかのUSBケーブルのいくつかでは、なぜかパソコンからMIRUPASSの個体認証やバックアップ処理ができなかった。

パソコン上で動作するMIRUPASS PC Softの起動画面。MIRUPASSはUSBで接続する。設定により、パソコン上でもマスターパスワードの入力を要求させることもできる

グループ名の変更や追加もパソコン上ならいつでも簡単に可能だ

カタカナではすっきりしないアカウント名やグループ名の入力は、漢字を入力できるパソコン上でやったほうがはるかに効率的

 比較的、パスワード生成の制限が甘いSNS系や、ウェブ通販、クラウド型メールサービスにストレージサービス系などは、自分好みのパスワードを使用することができる。そのためパスワードの使い回しを加速する一方、大事なパスワードを忘れて困ってしまう、ということも少ないはずだ。

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