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すべて見せます! 「iPhone 5」&「iOS 6」総力特集 第33回

徹底レビュー! 「iPhone 5」の実力を探る【iOS 6編】

2012年10月14日 15時00分更新

文● 林 佑樹(@necamax

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Apple純正アプリはどうなった?―先行き不透明な「マップ」

 純正アプリとしての新顔は「Passbook」と「マップ」のふたつだ。まずはマップから再確認しよう。

 ご存じの方は多いと思うが、iOS 6では「Google マップ」からApple製のマップに変更された。そして、デキが悪い。すでにティム・クックCEOが声明を発表しており、機能向上を図るという。この声明では、「Google マップ」をホーム画面に追加する方法やサードパーティー製の地図/ルート案内アプリを紹介するなど、アフターフォローが行なわれている(関連記事)。

ティム・クックCEOの声明「マップについてのTim Cookからのメッセージ」

Safariのブックマーク機能を利用して、「Google マップ」をホーム画面に追加する方法が掲載されている

デザインが変更された「App Store」上でも、サードパーティー製地図アプリを紹介

 正直なところ悠長な印象を受けるのだが、ユーザー報告によるフィードバックが機能しているのか、少しずつ改善され始めている。例えば、ファーストインプレッション時に紹介したASCII.jpが入っているビルの住所。記事執筆現在、筆者の環境では適切な位置を示すようになった(ただし、編集部が別途用意した端末では、いまだに埼玉に飛ばされる。また筆者邸宅近所にある“スリーエフ駅”は、原稿作成時点では修正されていない)。

筆者の環境では、角川第3本社ビルの住所(東京都 千代田区富士見1丁目8番19号 角川第3本社ビル)を入力しても、埼玉の地に飛ばされることはなくなった

編集部の端末ではいまだに埼玉に飛ばされるため、ピンをドロップして住所を確認したところ、「東京都 千代田区 富士見富士見 1丁目8番19号」となっていた(“富士見”が連続している)

「マップ」アプリでユーザー報告を行なうには、まず、「プリント」ボタンの上部にある「問題を報告」をタップ

「検索結果が正しくありません」「道路名/ラベルが正しくありません」など、該当する内容をタップ

修正候補を確認/記入して送信する

 ということで、今のところ純正マップを放置している人が少なからずいると思うのだが、微妙ながら進歩している。例えば3D表示。iOS 6アップデート当時は、国内の場合平面のみだったが、東京都の場合、東京駅周辺を中心にオブジェクトが林立し始め、10月13日現在では23区内のほとんどでオブジェクトを確認できる。なんというか、都市開発ゲーム感覚で見守ってしまっているのだが、実用レベルに到達するのはいつだろうか。

3D表示も地味に拡大中。東京駅周辺から進めているようだ

ランドマークをチェックしてみたところ、なぜか東京タワーが四角い件について。そのうち修正されるのだろう

 Google マップも、登場した2005年当時はお世辞にも使いやすいとはいえなかったが、7年の歳月を経て、圧倒的な使い勝手のよさを実現したという背景がある。同様にしばらく見守るべきなのだが、ユーザーレベルでの評価が下された以上、早急な対応が求められているのは事実だ。なお、飲食店の情報だけはやたらと充実しているので、筆者は周辺のご飯スポット探し用として活用できている。

純正マップの機能を見ると、地図情報の切り替え機能が用意されているが、交通情報は非対応。ナビ機能も車両と徒歩、徒歩と電車といった組み合わせだとアウトなど、使えない点が多い


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