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すべて見せます! 「iPhone 5」&「iOS 6」総力特集 第32回

徹底レビュー! 「iPhone 5」の実力を探る 【ハード編】

2012年10月12日 15時30分更新

文● 林 佑樹(@necamax

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4インチRetinaディスプレイ搭載
本体サイズは高さ123.8×幅58.6mm

 iPhoneシリーズを見ていくと、初代iPhone 3からiPhone 4Sまでは3:2ベースのデザインで、搭載するディスプレーも同様に縦横比3:2だった。これはiPadやAndroidも同様で、タブレットにおいても同様の比率が大半を占めている。画面アスペクト比のヒストリーで見ると、ブラウン管TVの比率がもっともメジャーだろう。

 しかし、ご存じの通りiPhone 5は縦長の16:9にシフトした。ボディサイズで見ると、幅58.6×厚さ7.6×高さ123.8mm、搭載されているRetinaディスプレイも同様に縦長の4インチに変更された。一般的名刺サイズに近く、名刺の短辺を4mm削るとほぼiPhone 5のRetinaディスプレイと同じサイズになる。これを大きいと小さいかと感じるかの個人差はあるが、筆者の場合だとちょっと大きくなった印象を受ける。

画面でいくと、アプリ配置可能な横列が、従来の4列から5列にひとつ増えた

ウェブサイトの閲覧も行ないやすい

こちらは横画面時。視界占有率がちょっと増えている

 視覚的にいえば、特にに横画面時に視界占有率が上昇しているため、ゲームの没入感が高くなっている。縦画面時はフィードのチェックがしやすくなった点が特に大きく、Twitterのタイムラインチェックやメールチェックにも便利になった部分は、高く評価したい。

「メール」アプリでメール本文のプレビューを2行に設定した状態。縦表示ではメール6通を表示可能

本文プレビュー3行の状態。縦表示の場合、ギリギリでメール5つを表示できる。ビジネスメールだと、3行目あたりに本題が出てきやすいため、筆者は助かっている

こちらは「メール」アプリを横位置で表示したところ。左がプレビューを2行表示に設定した状態で、右が3行表示だ

画面が大型化したことで、メール書きも行ないやすくなった

 iPhone 5は、iPhone 4/4Sと同じ横幅の58.6mmなので、片手親指操作時に意外と画面端まで親指が届く人は多いハズだ。ただ、縦長になった分、通知エリアのプルダウンやホームボタンを押すアクションがすんなりいかない人はいるだろう。筆者がまさにあてはまり、微妙な持ち直しが生じる回数が増える点がなんともやっかいに感じた。片手持ちで残った手で操作というのがもっとも無難だろうか。

 操作感については手や指のサイズの影響を受けやすいため、iPhone 4/4Sの3.5インチ液晶でギリギリ画面端まで届いていたという人は、事前チェックが必須だ。またこの点は、最初に触った時に感じるiPhone 5の軽さや薄さといった印象にかき消されやすいので注意だ。

ファーストインプレッションでもお伝えしたが、多くの人が自然に着地する持ち方の場合、画面の上部に親指が届きにくい人が多いと思われる

横幅は幅58.6mm。微妙に細身なので意外と画面端まで親指が届く人は多いハズ


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