10月11日、さくらインターネットは仮想専用サーバーサービス「さくらのVPS」において、サーバーを収容するデータセンター拠点を選択可能とするマルチリージョンの対応を10月18日より開始すると発表した。
VPSを含むホスティングサービスはインターネット上のサービスとして提供されるため、“場所を意識する必要がないこと”が特徴。しかし、バックアップやDR(ディザスタリカバリ)対策への意識の高まりにより、“場所を意識できること”に意味が生まれてきたという。そこで、今回のマルチリージョン対応により、ユーザーはサーバーを収容するデータセンター拠点を選択可能となる。データセンター拠点は「石狩リージョン」と「大阪リージョン」の2つで、申し込み時に選択する。異なるリージョンに複数のサーバーを用意することで、万が一のアクシデントや災害発生時に備えたバックアップなどの運用も可能だ。
さくらのVPSは「さくらのVPS 1G」、「さくらのVPS 2G」、「さくらのVPS 4G」、「さくらのVPS 8G」というメモリ容量の異なる4プランを用意するが、今回のマルチリージョン対応では、1Gプラン、2Gプランでのみ石狩リージョンを選択できる。サーバースペック、料金はリージョンによらず同一だ。なお、サーバー利用開始後のリージョン変更は行なえないという。