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この秋はコレを買え! 注目のデジタル一眼カメラ総チェック 第3回

最新デジタル一眼レフは35mmフルサイズの時代だ!

2012年10月12日 14時26分更新

文● 周防克弥

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キヤノンEOS 6Dを細かくチェック!

本体は剛性が高くがっしりとした造り

本体は剛性が高くがっしりとした造り

キヤノンユーザーには見慣れたインターフェース。モードダイヤルにはロック機構が最初から備わっている。電源スイッチはモードダイヤルの基部にある

キヤノンユーザーには見慣れたインターフェース。モードダイヤルにはロック機構が最初から備わっている。電源スイッチはモードダイヤルの基部にある

背面インターフェースは左側にボタンがなく、2ケタ型番のEOSに近い。液晶は3型(約104万画素)だ

背面インターフェースは左側にボタンがなく、2ケタ型番のEOSに近い。液晶は3型(約104万画素)だ

レリーズ端子や外部出力端子は側面に集約されている。左右でカバーが分かれている

レリーズ端子や外部出力端子は側面に集約されている。左右でカバーが分かれている

誤動作防止のためのロック機構がついているモードダイヤル

誤動作防止のためのロック機構がついているモードダイヤル

SDメモリーカードスロットはグリップ側にある。バッテリーは下方だ

SDメモリーカードスロットはグリップ側にある。バッテリーは下方だ

マイクは本体前面に、スピーカーは側面に備わっている

マイクは本体前面に、スピーカーは側面に備わっている

 EOS 6Dの本体サイズは幅144.5×奥行き約71.2×高さ110.5mmで、バッテリーとメディア込みの重量は約755g。実際に持ってみるとかなり小さく、軽く感じる。フルサイズに対応するレンズだとたいていの場合は重くなるが、この軽さだと本体よりもレンズを装着した前方重心が大きくなりそうだ。

解像度の高い背面モニター
ファインダーは視野率がやや低め

ライブビューの画面。水平方向の確認できる水準器が内蔵されている

ライブビューの画面。水平方向の確認できる水準器が内蔵されている

背面の「Q」ボタンで呼び出せるクイックメニュー。素早く撮影設定を呼び出せる

背面の「Q」ボタンで呼び出せるクイックメニュー。素早く撮影設定を呼び出せる

 背面の液晶モニターは3型とデジタル一眼レフではごく一般的なサイズだが、解像度は約104万画素となっており、より精細な画面で被写体を確認できる。光学ファインダーは視野率97%で倍率は0.71倍。視野率100%でない点は残念なところ。

 AFセンサーは11点のフォーカスポイントを持つ新設計のもので、AFポイントの配置はD600と同じくやはりやや中央よりだ。このままAPS-Cサイズに配置すると7Dなどの配置範囲とほぼ同じになるので、このAFセンサーは今後のAPS-C機種で採用される可能性がある。

ライブビュー時に露出シミュレーションができる。スタジオなどで大型ストロボを用いてマニュアル撮影するときには便利

ライブビュー時に露出シミュレーションができる。スタジオなどで大型ストロボを用いてマニュアル撮影するときには便利

記録設定では、RAWとJPEGの組み合わせを自由に決められる

記録設定では、RAWとJPEGの組み合わせを自由に決められる

 連写速度は秒間4.5コマとほかの機種と比べるとやや遅め。ストロボは内蔵していないので、外部ストロボを用意する必要がある。

無線LAN搭載でスマホで遠隔操作が可能

無線LAN機能を内蔵している。スマホからのコントロールや、プリンター、クラウドサービスへの画像の転送が可能

 EOS 6Dの大きな特徴は無線LANを内蔵すること。スマートフォンとの連携も可能で、12月上旬に無償提供する「EOS Remote」という専用アプリ(iOS版およびAndroid版)をスマホに導入することで、EOS 6D内の画像の閲覧や削除をスマホ上で行なえる。

 さらに撮った写真をスマートフォンに転送できるほか、スマホによるカメラの遠隔操作も可能。ライブビュー画面をスマホで確認してシャッターを切ることができるほか、絞りやシャッター速度、ISO感度の設定を変えたり、オートフォーカスを駆動させたりもできる。

GPSを内蔵し、撮影位置の記録が可能だ

画質に関する機能も満載!
完成された実機の画質が楽しみ

本体にRAW現像機能を持つ。明るさの調整や歪曲収差、周辺光量の調整が行なえる

本体にRAW現像機能を持つ。明るさの調整や歪曲収差、周辺光量の調整が行なえる

感度はISO 50~102400までの設定ができる

感度はISO 50~102400までの設定ができる

高輝度側・階調優先をオンにすると最高感度はISO 25600までになる

高輝度側・階調優先をオンにすると最高感度はISO 25600までになる

フルHDの動画記録が可能

フルHDの動画記録が可能

ただし無線LAN使用時には動画の記録ができない

ただし無線LAN使用時には動画の記録ができない

HDR機能も備わっているが、EOS 5D MarkIIIよりも若干機能が少ない

 画質についてはまだ語れる段階にないが、少なくとも使い勝手はかなりいい印象をうけた。比較的低価格でフルサイズが使えるのは魅力であり、早く製品同等画質の評価機に触りたい、とワクワクさせてくれるモデルだ。

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