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手書きデータとデジタルを融合する「Paper Writer V-N500」

傾けて、めくってスキャン!カシオの技あり業務タブレット

2012年10月11日 09時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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 10月10日から開催されているITpro EXPO 2012の会場で展示されていたのが、発売間近のカシオ計算機(以下、カシオ」の業務用タブレット「V-N500/T500」だ。

カシオ計算機の業務用タブレット「V-N500/T500」

 Paper Writer V-N500は1.5GHzデュアルコアのプロセッサーを搭載した10.1インチ液晶のタブレットで、OSとしてAndroid 4.0を搭載し、カシオのオリジナルメニューが用意されている。約12時間の長時間動作が可能な7000mAhの大容量電池を搭載するほか、NFC対応、デュアルSDスロットなどインターフェイス類も充実している。

 V-N500の特徴は、両開きのシステムケースにタブレット本体と手書きメモを格納しているという点だ。ケースを横開きにした場合、左側にタブレット、右側に手書きメモになり、必要に応じて利用できる。

システムケースによってタブレットと手書きメモを格納する

 さらにユニークなのは、文書リーダーのソフトウェアを搭載しているため、右側のメモをタブレットのインカメラで撮影し、画像ファイルとして取り込むことができる点だ。取り込み方もユニークで、手書きメモ側を閉じると、自動的に撮影する「ページ閉じショット」のほか、システムケースをスタンドとして横置きし、タブレットの前の資料をめくると同じく自動的に撮影する「ページめくりショット」が利用できる。傾けるだけ、めくるだけで紙情報がデータ化されるスマートな仕組みだ。取り込まれた画像ファイルはスケジュールが付けられ、カレンダーに連携する(検索用のタグも付けられる)。汎用Android端末に手書きメモ連携を盛り込んだ、まさに技ありの端末といえる。

手書きメモ側を傾けるだけで自動撮影するページ閉じショット

タブレットの前に資料を置き、めくるだけで撮影する「ページめくりショット」

 V-N500はシステムケースや文書リーダーとのセットだが、タブレットのみのT500も用意されている。7月に発表済みで、発売は11月の予定となっている。

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