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この秋はコレを買え! 注目のデジタル一眼カメラ総チェック 第2回

実写サンプル満載! 最新ミラーレス5機種をガチ比較

2012年10月10日 12時00分更新

文● 周防克弥

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これからのミラーレスの標準機能は「タッチパネル」

 スマートフォンの普及の影響か、タッチ操作のできるデジカメが増えている。小さいボディーにできるだけ大きな液晶パネルを搭載する場合、ボタン類を省略できるタッチパネルの採用は有効な手段といえるだろう。

 今回紹介する機種にしても、Nikon 1以外はすべてタッチパネル搭載機だ。

EOS M

撮影時の画面

撮影時のライブビュー画面

下方および左右のアイコンをタッチして項目を選択できる

下方および左右のアイコンをタッチして項目を選択できる

設定一覧の画面を表示することであらゆる項目にアクセス可能

設定一覧の画面を表示することであらゆる項目にアクセス可能

 EOS Mは基本的に、メニューまで含めてすべての項目をタッチ操作で選択/変更できる。タッチだけでなく、ボタンとダイヤルの操作でもすべての操作は行なえる。

LUMIX G5

ライブビューの画面で、上下左右のアイコンにタッチすることで機能を呼び出せる

 ほとんど動作をタッチで行なえるG5。ヒストグラム表示の小窓をタッチ操作で移動できるほどだ。タッチ操作しやすいようにメニュー表示も大きくなっているなど、インターフェースに工夫が見られるのもポイントだ。

 なお、本体にボタンが豊富に用意されているため、実際にはタッチ操作をしなくてもすべての操作を行なえる。

E-PL5(E-PM2)

項目選択はタッチ操作できない

項目選択はタッチ操作できない

パラメータ変更ではタッチ操作が可能

パラメータ変更ではタッチ操作が可能

 E-PL5とE-PM2はほぼ同じ操作系で、触った箇所にピントを合わせてシャッターが切れるタッチシャッター機能を搭載する。

 タッチ操作はパラメータ関連の操作で有効だが、項目選択やメニューでは無効となる。つまり、基本操作はボタンとダイヤルで行ない、効果の強弱や数値の変更のみをタッチで行なうことになる(効果の強弱などはダイヤル操作でも調整できる)。

 総じて、今までボタンやダイヤルでやりくりしていたメニューにタッチすることで瞬時に変更できたり、ボタンを何度も押す手間を省くことができるようになっている。

 タッチの操作そのものは背面液晶上で直接ピントを合わせたい位置を指定できる点や、少ないボタン類でも多くの操作が可能になるなど便利な点が多い。すべての操作が完全にタッチ化に移行することはなくても、タッチ操作ができる機種は増えそうだ。

可動型液晶もそろそろ標準装備?

 液晶モニターの可変機構もここ最近のミラーレス機に多く搭載されてきている。今回紹介する機種ではオリンパスのE-PL5とパナソニックのLUMIX G5が可変液晶を採用する。

LUMIX G5

G5は2軸ヒンジを採用し、横に広げてから回転する機構なのでかなり自由度が高い

G5は2軸ヒンジを採用し、横に広げてから回転する機構なのでかなり自由度が高い。下側には90度までだが、左右上方向はどんなアングルでも対応できる

液晶面を本体側に向けて閉じたり、自分撮り用に前面にパネルを向けたりもできる

E-PL5

横方向には向かないが、上側に約170度、下側に約65度まで傾けられる

上部に跳ね上げれば自分撮りもできる

上部に跳ね上げれば自分撮りもできる

 固定式に比べてどうしても可動部材が必要なため、本体サイズが大きくなってしまうのが難点だが、撮るアングルを自由に変えられるのはとても便利だ。

各社が力を注ぐ「フルオート」撮影機能

 最近のデジカメには露出制御をオートにする「プログラムオート」のほかに、ホワイトバランスや色合いなどを考慮して完全にカメラにまかせる「フルオート」の2つが搭載されていることが多い。

EOS M

シャッターボタンの基部にあるスイッチで、完全オートの「かんたん撮影ゾーン」と自分で少なからず設定が変更できる「応用撮影ゾーン」、動画撮影モードを切り替えられる。応用撮影ゾーンでは、マニュアルや絞り、シャッタースピード優先オート、プログラム、シーンモードへ変更できる

Nikon 1 J2

背面のモードダイヤルではモーションスナップモード、スマートフォトセレクター、フルオート、クリエイティブモードへ切り替え可能、クリエイティブモードの中に各種マニュアルやエフェクト系のモードが含まれる

背面のモードダイヤルではモーションスナップモード、スマートフォトセレクター、フルオート、クリエイティブモードへ切り替え可能、クリエイティブモードの中に各種マニュアルやエフェクト系のモードが含まれる

LUMIX G5

大きめのダイヤルでモード変更が可能。モードダイヤルの中にメインになるフルオートがないが、右下に個別にボタン(iAボタン)が用意されている。どんなモードでもボタン1発でフルオートに切り替わる便利な機能だ

大きめのダイヤルでモード変更が可能。モードダイヤルの中にメインになるフルオートがないが、右下に個別にボタン(iAボタン)が用意されている。どんなモードでもボタン1発でフルオートに切り替わる便利な機能だ

E-PL5とE-PM2

E-PL5は上面にモードダイヤルが備わっており、フルオートやマニュアルへの切り替えが簡単に行なえる

E-PL5は上面にモードダイヤルが備わっており、フルオートやマニュアルへの切り替えが簡単に行なえる

モードダイヤルがないE-PM2は、メニューの第一階層にモード切り替え画面を用意する。撮影画面でも撮影モードを示すアイコンをタッチすると同じ画面になる

モードダイヤルがないE-PM2は、メニューの第一階層にモード切り替え画面を用意する。撮影画面でも撮影モードを示すアイコンをタッチすると同じ画面になる

 フルオートモードは各社力を入れている部分で、キヤノンでは「シーンインテリジェントオート」、オリンパスでは「iAUTO」、パナソニックでは「おまかせiA」、ニコンでは「静止画オートモード」と呼ばれている。

 どれもプログラムオートや絞り/シャッタースピード優先オート、マニュアルなどとは分けて特別に用意している場合が多く、パナソニックのようにワンボタンで切り替えできるようになっているととても便利だと感じた。

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