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アメリカに無料モバイル通信が来る!? Skype設立者が開始

2012年10月03日 22時00分更新

文● 末岡洋子

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 アメリカで無料のモバイルデータ通信サービスを提供する「FreedomPop」が10月1日、βサービスの提供を開始した。年間契約などの縛りはなく、月500MBまでのデータ通信を無料で利用できる。既存の通信事業者の脅威となるかが注目される。

最初の500MBは無料というフリーミアムモデルでモバイルデータ通信サービスを提供する「FreedomPop」。決して安価ではない、アメリカのモバイル市場に風穴を開けられる?

 FreedomPopは格安モバイルインターネットサービス事業者として2011年に設立された。Skype(Microsoftが買収)の共同設立者として知られるNiklas Zennstrom氏と、同氏のベンチャーファンドであるAtomicoの支援を受けている。ネットワーク回線ではClearwireとSprintと契約、2社の回線を利用するMVNOとして展開する。

 FreedomPopは、契約などの縛りのないモバイルデータ通信サービスの提供を目指しており、ユーザーは月500MB分のデータ通信を無料で利用できる(音声通話やSMSは用意されておらず、Skypeなどを利用することになる)。

 速度はClearwireのWiMAX、SprintのLTEなど、アメリカでは4Gと呼ばれている回線を利用するため、「3Gの10倍高速」とうたっている。利用には、同社が提供するiPod touch専用スリーブかモバイルルーター、USBドングルのいずれかが必要。専用スリーブの代金(99ドル~)か、モバイルルーターとUSBドングルのデポジット(それぞれ89ドル、49ドル)が必要。

当初用意されている端末はモバイルルーターかUSBドングルタイプの端末

 端末は1台に制限されておらず、iPod touch用スリーブの場合、最大8台の無線LAN機器から利用できるようになっている。現時点ではUSBドングルまたはモバイルルーターのみの提供となり、同社のWebサイトではiPhone 4/4SおよびiPod touch用の事前予約を受け付けている。



高価なアメリカのモバイルデータ通信に
風穴を開けるか?

 500MBを上回ると有料となるが、それでも1GB(月10ドル)や5GB(月35ドル)といった容量では、アメリカの既存オペレーターが提供する通信料金を下回る価格設定となる。

 たとえば、最大手のVerizon Wirelessの料金プランは1GBで月50ドル(複数台の端末をシェアできるShare Everythingには別途接続料が必要)、アメリカでは約50%のスマートフォンユーザーが月に100ドル以上を通信コストに費やしているという調査もある。このほか、友達紹介でも無料データを増やすことができ、最大1GBまで拡張できる。追加のデータ料金のほか、高速サービスなどプレミアムサービスも揃える予定で、これらから収益を得るモデルを目指すようだ。

 ローンチ時はClearwireのWiMAX回線のみとなり、Clearwireが展開している地域のみで利用できる。SprintのLTEについては、2013年初めに提供を開始する予定という。

 FreedomPopのような格安サービスをウリにするMVNOは、フランスの「Free Mobile」(Illiad)、イギリスのSambaなどがある。Free Mobileは月額2ユーロで音声通話60分、SMS60件のパッケージなどを提供しており、サービス開始から80日間で約4%のシェアを獲得するなど既存市場に影響を与えた。


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