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レイテンシが3.5ミリ秒前後と東京近郊のDCと同等に

東京近郊並みの低遅延!ヤフー「白河データセンター」稼働

2012年10月02日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 10月1日、ヤフーとグループ会社であるIDCフロンティアは、世界トップレベルのエネルギー効率を実現するという環境対応型大規模データセンター「白河データセンター」の稼働が開始したと発表した。

稼働を開始した「白河データセンター」

 福島県白河市に構築された白河データセンターは、

  1. 広大な敷地により拡張が容易な地方型データセンターの特長
  2. 郊外型データセンターと同等のネットワークレスポンス

を併せ持つ。

 ネットワークの伝送路を最短経路で設計し、中継ノードをできる限り少なくすることにより、東京-白河間の遅延は3.5ミリ秒前後と、東京近郊に位置するデータセンターと同等の応答速度を実現。東京-大阪間の約1/3、北海道・九州では約1/4、沖縄では約1/10と、物理的な距離に比例しない高速なネットワーク環境を提供する。

 本データセンターの稼働により、同社の大規模データセンターは首都圏、東日本、西日本の国内3拠点をバランスよくカバーすることになる。これにより、拡張余力の乏しい都市型データセンターからの大型移設需要に応えるとともに、万が一の災害に備えた首都圏以外でのバックアップやデータの広域分散を可能とする。また、Yahoo! JAPANグループのインターネット事業におけるインフラ基盤の強化を図り、クラウドコンピューティングやストレージサービスの東日本拠点として展開していく。

 さらに、今後新たに需要が見込まれることから、2号棟(600ラック規模)の増設も決定。10月中に着工し、2013年9月末の竣工を目標にする。そして、今後も需要に応じてモジュールを追加し、敷地内に6棟以上の建設を予定しているという。

敷地内には、6棟以上の建設を予定

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