iPhone/iPad対応Bluetoothオーディオ「JBL OnBeat aWAKE」レビュー
iPadがJBL音質で鳴る、1.7万なら割といいんじゃないか?
2012年09月30日 12時00分更新
ドック+Bluetoothの便利さ
まず小型ながら、据え置き使用が前提のデザイン。バッテリーは内蔵せず、電源はACアダプターのみ対応。「ん? 今時ワイヤレスだったらバッテリーくらい内蔵しなさいよ」とも思うわけだが、実際に「JAWBONE JAMBOX」のようなポータブルスピーカーを使っていても、同じ場所に置いたまま使い続けていることが多い。実際には据え置き型で済むケースも多いのだ、少なくとも家庭内では。
もうひとつ、ワイヤレススピーカーだって、iOS機器がなければただの置き物。そしてバッテリーの切れたiPadほど、面倒なものもない。バッテリーの容量が大きいから充電に時間はかかるし、その間ワイヤレス接続で音楽を聴こうにも、充電中は有線と同じことになってしまうのだ。
そしてiPadの充電といえば、ケーブルを挿して机の上に置きっぱなしというスタイルになりがち。なんとなく浜に上がって干からびたエイに似たものを、私は毎日見続けている。だったら、スタンドみたいなところに置いたほうがいいよね、ということになる。
旧型コネクターを使ったスピーカーの中では
機能的にはベストバイではないかと思うのである
そもそもiPod用のドックスピーカーは、そうした利便性から登場したはずだが、iPod touch以降はかえって不便になってしまった。宮崎駿監督言うところの「妙な手つきでさすっている仕草」で各種アプリを操作するのがiOS機器であるから、ドックに置いてしまうと激しい隔靴掻痒感のようなものに見舞われる。
そこでドックに拘束されないワイヤレススピーカーへの流れができたわけだが、充電に関してはだらしのないことになっている。ならば使うときはドックから外して音はワイヤレスで、用が済んだらドックに戻して充電できるようなスピーカーがあればいいのではないか。
そうした発想の製品としてBluetooth対応のドックスピーカー「Audyssey Audio Dock "South of Market"」(3万9800円)や、AirPlay対応のドックスピーカー「B&W Zeppelin Air」(6万9800円)、「JBL ONBEAT AIR」(2万9800円)がある。この中でOnBeat aWAKEは、もっとも安く手に入るのである。
冒頭で無理して新機種に買い換える必要なしと縷々(るる)申し上げたが、しかしいつかは渋々ながらも、Lightningコネクターのお世話になる日がやってくる。消滅の確定したドックコネクターへの投資は最小限に抑えたい。ならば現時点でOnBeat aWAKEがベストバイではないかと思うのである。