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スケールアウトNAS「アイシロン」のすべて 第5回

「一般企業でもビッグデータ」時代を乗り切る

アイシロンが狙うエンタープライズスケールアウト市場

2012年11月07日 09時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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特定業種からビッグデータへ適用領域を拡げてきたアイシロンが、データ増大著しいエンタープライズの領域に進出する。ここではその鍵となる新OS「Mavericks」(コード名)について見ていきたい。

いよいよ勃興するエンタープライズスケールアウト

 RAIDを使わず、シングルファイルシステムでペタバイトクラスまで拡張できるアイシロン。今までにない高い拡張性を持つスケールアウトNASの魅力に最初に気がついたのは、メディア/エンタテインメントと製造業の企業であった。

 ご存じの通り、メディア/エンタテインメント系の業界は急速なデジタル化が進展している。扱うデータもビデオや音声がメインで、しかも高解像度化が進んでいるため、テラバイト単位でデータが増大することになる。また製造業においても、設計段階でのCAD/CAMのみならず、開発工程全体を含むCAE(Computer Aided Engineering)の導入が進んだことで、著しいデータ増大やその活用を真剣に検討する必要性が出てきた。

 スケールアウトNASは、こうした需要にまさにフィットするもので、多くのユーザーが生まれたばかりのアイシロンに飛びついた。その後、遺伝子解析や新薬開発を進めるライフサイエンス、石油やガスの埋蔵場所を視覚化するシステムを活用するエネルギー、ネットワークを介した動画配信などを進めるコンテンツ配信業者なども、アイシロンを積極的に導入した分野の企業・組織である。とはいえ、今までこうした膨大なデータを扱う企業は、業界全体から見れば一部であり、まだ特定分野にとどまっていたのが事実だ。

 しかし、スケールアウトNASの登場から10年を経て、一般企業においてもデータ爆発が顕著になってきた。ファイルとして扱われる非構造化データのほか、ビデオや音声のコンテンツも増えてきた。

 特定業種からビッグデータへ適用領域を拡げてきたアイシロンが次に狙う3つめの領域は、こうした「エンタープライズスケールアウト」である。ここではその鍵となるアイシロンの新OS「Mavericks」について見ていきたい。

データ増加率がいきなり加速
対応を迫られるエンタープライズ

 エンタープライズの領域では、ファイルサーバーや仮想化、アーカイブなど、ある意味トラディショナルな用途においてもデータの増大が急速に進んでいるという背景がある。ここにはエンドユーザーが扱う業務ファイルがマルチメディア化していたり、コンプライアンスの要件で長期間のファイル保存が必要になったり、といった理由がある。本来、予想した範囲での容量や性能を確保すれば、長期に渡って使えていたエンタープライズのファイルサーバーもデータが増えているという事態だ。いわゆるビッグデータのように解析のために増加することを前提としているわけではなく、意図せずデータが膨大化してしまうので、たちが悪い。昨年まで年率10%で見積もっていた増加率が、調べてみたらいきなり30%になっているといった現象を引き起こし、管理者を困らせることになる。

 この結果、エンタープライズITとビッグデータを単一のプラットフォームでカバーする必要が出てきた(図18)。これに対してアイシロンではビッグデータの要件だけではなく、新たにエンタープライズITの要件を補うことで、こうした「エンタープライズスケールアウト」のニーズを満たす。これを実現するために新たに投入されるのが、アイシロンの新OS「Mavericks」である。

図18 ビッグデータとエンタープライズITをカバーする新OneFS「Mavericks」

(次ページ、新たに重視されるエンタープライズストレージの要件)


 

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