9月24日、システム・テクノロジー・アイは、日本IBMのLinux専用サーバー「IBM PowerLinux」と仮想化機能「PowerVM for PowerLinux」の採用により、同時利用者数が3倍に増えても安定したサービスを受けられるというクラウド型eラーニングサービス「iStudy Dynamic Cloud EE」を発表した。
iStudy Dynamic Cloud EEは、利用ユーザー数が100から1000人を対象としたサービスで、1ユーザー当たり3800円からの提供となる。
iStudy Dynamic Cloud EEのシステム基盤は、x86サーバーと同価格帯に設定された、高性能・高信頼かつ拡張性が高いというIBM製サーバー「IBM PowerLinux 7R2」2台で構築し、PowerVM for PowerLinuxによって仮想化している。これにより、eラーニングの受講人数の増加などで急激に処理量が増えても、サーバー全体で共有しているハードウェア資源を必要な処理区画に自動的かつ瞬時に割り当て、柔軟に効率よく活用できるという。
システム・テクノロジー・アイによれば、導入前の性能評価では、現在利用している他社製x86ブレードサーバーよりも少ないサーバー台数、半分以下のプロセッサーコア数で高い性能が確認できているという。そして、ビジネスの拡大に伴い、サーバー台数が急増し、運用コスト、消費電力、設置スペースが大きな負担となる懸念があったが、IBM PowerLinuxの採用により従来の計画よりも総所有コスト(TCO)を大幅に抑えられると見込む。