いざというときに安心!
遠隔操作でソフトをインストール
今回の製品のウリはなんと言っても1製品でWindows、Mac、Androidの3つのプラットホームに3クライアント分のセキュリティソフトを導入できる点にある。導入されるソフトは、Windowsが「ノートン 360 プレミアムエディション」、Macは「ノートン インターネットセキュリティ Mac版」、Androidは「ノートン モバイルセキュリティ」となり、組み合わせは自由に変更できる。どれかのプラットホームに初めて導入した日を起点として1年間のサポート期間が開始するため、複数のデバイスに導入するのなら、できるだけ同時にしたい。
ネットで繋がった遠隔地のクライアントをメンテナンスするエージェント「ノートン マネージメント」を利用することにより、自由にインストール/アンインストール/機能追加を行なうことも可能だ。たとえば、3クライアント分全部をWindowsで使用しており、途中から2クライアント分をWindows+1クライアントをMacというように変更したいときには、このエージェントを利用することにより簡単に権利変更ができる。遠く離れた実家の親のPCに製品をインストールしたいという際には、この機能は役立つだろう。従来はWindowsのみに対応していたが、今回の「ノートン 360 マルチデバイス」では、前述の3つのOS間で権利の変更を自由にできるので、端末の買い換え時にも大いに役立つはずだ。
ソーシャルメディアの外部リンクも監視
セキュリティ面においては、最近多くなってきたフィッシング対策の強化も行われている。随時ユーザーがアクセスしようとするサイトを監視しており、入力フィールドの有無や個人情報を収集し始めた時期、ノートンの利用者が対象サイトを訪問した回数などを事前に調査。このデータを元に、フィッシング詐欺の可能性の有無をサイトにアクセスする直前に警告する機能も搭載している。特定の人や組織をターゲットにしたスピアフィッシングは巧妙化しており、対応強化は喫緊の課題であるためユーザーにとってはうれしい機能だ。
また、最近盛り上がりを見せているソーシャルネットワークへの対応も見逃せない。Facebookとmixiに対応しており、Facebookではニュースフィード、mixiではタイムラインに表示される外部参照リンクを事前に評価。リンク先の安全度をアイコンで表示するため、危険なサイトを踏む可能性は少なくなるだろう。
ノートPCでもストレスは感じない軽さを実現
古くからのユーザーだと、ノートンシリーズは重いというイメージがあるかも知れないが、シマンテックによると2003年の製品を境にして徐々に軽くなってきている。使った感じでは、今回の製品は非常に軽く、まったくストレスを感じない。シマンテックによると、高速化の部分ではシステムがマルチコアに対応になったほか、FastBootに最適化したスキャン方式の採用、同社が保有する膨大なファイルレピュテーション情報から安心なファイルを除外することにより不要なスキャンをなくすなど、細かな改良が施されている。
また昨今のモバイルノートの普及を受け、バッテリ駆動時やシステムがビジーな際にはスキャンやアップデートの停止をするなど、状況に合わせて最適な保守を行なうようになっている。すべてにおいて軽くなったというのが、今回の製品の特徴である。
「ノートン 360 マルチデバイス」は19日より同社のサイトからDL販売で、パッケージ版は21日より店頭で販売が開始されている。価格は8480円。同時に下位の2製品にも新製品が登場しており、「ノートン アンチウイルス」が4980円、「ノートン インターネット セキュリティ」が6480円となっている。「ノートン 360 マルチデバイス」はメンテナンスツールのほか、25GBのオンラインストレージが付属して8480円と、お買い得感も高い。複数のデバイス1つのアカウントで管理したいのなら、迷わずこの製品を選択しても間違いはないだろう。
製品名 | ライセンス数 | 導入可能台数 | オンラインバックアップ領域 | 直販サイト ダウンロード版価格 |
---|---|---|---|---|
ノートン 360 マルチデバイス | 1ライセンス | 3台まで | 25GB | 8480円 |
ノートン インターネット セキュリティ |
- | 6480円 | ||
ノートン アンチウイルス | - | 4980円 |