シマンテックは19日、Windows、Mac、Androidの3つのプラットホームに対応した統合セキュリティソフト「ノートン 360 マルチデバイス」を発表した。3つのプラットホーム3ライセンス分を1つのプロダクトキーで扱えるのが特徴で、1ユーザーで多数のデバイスを使うことも多くなった現状に非常にフィットした製品と言える。
デザインはシンプルで
直感的に機能を把握可能
シマンテックのセキュリティ製品を眺めてみると、PC用のラインナップは3つに分かれている。1つが製品の売れ筋にもなっているセキュリティ対策ソフト「ノートン インターネット セキュリティ」、2つめが「ノートン インターネット セキュリティ」にオンラインストレージやバックアップ機能などを付属させたフラグシップ製品である「ノートン 360」、そしてウイルスセキュリティ対策に特化したミニマムセットの「ノートン アンチウイルス」である。
従来の製品投入のパターンであると「ノートン 360」シリーズは「ノートン インターネットセキュリティ」や「ノートン アンチウイルス」が登場してから数ヵ月後に登場するということが多かった。前バージョンの「ノートン 360 バージョン 6.0」の登場から7ヵ月経たずして新たな製品を投入してきた背景は、1つはWindows 8の登場が間近に近づいてきたため、Metro Styleに合わせたインターフェースの製品が必要であったというほかに、フラグシップ製品が最新の機能に対応していないという矛盾を解消するためというのもある。また、今回から同社の製品名の後に付属するナンバリング(バージョンや西暦)を廃止したが、シマンテックによると、これは製品のラインナップをわかりやすく整理するというほかに、最新の機能を順次ユーザーに提供していくという意気込みの表れでもあるようだ。
では製品を見ていこう。インターフェースは従来の「ノートン 360」を踏襲するものとなっており、Windows 8のMetro Styleに合わせ、アイコンも大きく、指でも操作のしやすいものに変更された。従来バージョンである6.0と比較してみると、よりシンプルで、必要な項目がどこにあるのかわかりやすいデザインになっていると言えよう。
また、Windows 8では通常のインターフェースのほか、すべてのセキュリティ状況が把握できるようにインターフェースを再配置したソフト「Norton Studio」も用意。こちらはWindowsストアからダウンロードすれば利用可能だ。ストレートPCではこちらのインターフェースの方が使いやすいだろう。