ハイレゾ音源はここで手に入る!! 国内音楽配信サイトを紹介
今度は肝心のハイレゾ音源の入手だ。ハイレゾ音源をはじめとする高音質音楽配信は海外の方が進んでいて、配信されている曲も充実している。だが、その代表格であるHDtracksなどは、現在日本からアクセスすると楽曲の購入ができないといった制限があり、少々ややこしい状況になっている。そのため、今回は触れていない。
国内の音楽配信サービスもここ最近急速に内容が充実してきており、大きな不満を感じることは少ないだろう。
大手レーベルのアーティストの音楽も楽しめる
オンキヨーの「e-onkyo music」
まず紹介するのがオーディオメーカーであるオンキヨーが運営するサービスの「e-onkyo music」(http://music.e-onkyo.com/)。ハイレゾ音源では、作品によって異なるが96kHzや192kHzのハイレゾ音源が用意されている。最大のニュースは、ワーナーレーベルが参入し、ワーナーのこれまでの名盤の配信が始まったこと。
これまではジャズやクラシックが中心だったが、オーディオ・ファンに人気の高い、ドナルド・フェイゲンをはじめ、大手レーベルの有名アーティストの作品もハイレゾ音源で楽しめるようになったのは大きなニュースだろう。
楽曲の購入は、好きな楽曲を選び、アルバム購入または買いたい曲だけを選択できる(アルバム購入のみのものもある)。そして、FLACやWMAなどファイル型式が用意されているものもあるので、それらを選択する。
ここでは試聴もできるが、ハイレゾ音源は情報量が大きいため、試聴用の楽曲データは転送レートが低いものになっている。だから、試聴してあまり音質がよくないと感じることもあるだろう。ここでハイレゾ音源自体がたいしたものではないと勘違いしないように。
あとは、カートに入れて、購入手続きを行なう。初めての場合は会員登録が必要だ。支払いはクレジットカードのほか、musicクーポンやONKYO DIRECTポイントなども使えるようになっている。
クレジットカードによる決済などは、一般的なショッピングサイトと変わらないし、決済が済めば、その場でダウンロードを始められるので、購入はスムーズだ。注意したいのは、DRMフリーの楽曲の場合は、決済完了後24時間以内にダウンロードを行なう必要があることだ(DRM付き楽曲については特に期限は明記されていない)。
このほか、スーパーオーディオCDで採用された記録方式である「DSD」(Direct Stream Digital)音源での配信も行なっている。DSD音源は最近注目を集めているが、現在は再生に対応した機器がまだ少ない。近く規格が整備されるとの情報もあり、その後は一気に対応機器が増えてくるだろう。
また、ハイレゾ音源でしかもマルチチャンネル収録という楽曲の配信もスタートしている。対応するAVアンプとマルチスピーカー環境(つまりホームシアターシステム)が必要になるなど、敷居はちょっと高くなるが、マルチチャンネルの音楽再生も映画のサラウンドとはひと味違う面白さがあり、今後の展開が楽しみだ。
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