明らかに速い高速起動のPANTONE 5
PANTONE 5もウェブサイト上では高速起動を謳っていないが、実測値では1.2~1.4秒といったところで、明らかにXperia SX、Optimus itより起動が速く感じる。そこで表では○とした。アイコンをタップすると次の瞬間にはカメラのシャッターを切れるといった速さで、ハイエンド機のAQUOS PHONE Xxのようにスピーディーだ。
ただし高速撮影はというと撮影間隔が長い。こちらは×とさせてもらった。連写機能では50枚連写といったことが可能だが、連続撮影のほうが個人的にはうれしいので残念なところ。第3回で紹介したドコモのAQUOS PHONE stで同様のことを述べたが(関連記事)、シャープ製スマホは端末のレンジに合わせて、連続撮影の有無が決まっているようだ。
顔検出機能やおなじみのペット検出機能は搭載。ミニチュアライズ、魚眼、パノラマ撮影も可能。動画の撮影では微速度撮影間隔を設定でき、早送り撮影が可能だ。このあたりは上位機種と同じだ。画像編集でもAQUOS PHONE Xxと同じく標準のギャラリーをベースにした「フォトスタジオ」と、さらに充実した編集が可能なシャープ独自の「おまかせアルバム」が使える。
Optimus itと同じくシャープらしい独自性があり、機能も端末のスペックの割には充実している。あとは高速撮影ができない点をどう評価するかだろう。
実際に撮影した写真の画質では
Xperia SXが抜きんでている印象
いつものようにカメラの撮影シーンを自動あるいは標準のままで、ヌイグルミなどを撮影してみると、Xperia SXの色鮮やかさがトップだった。実際に見たときの色の印象に近い。
Optimus itとPANTONE 5では明るく撮れているというよりは色が薄くなってしまったような写真になった。似た雰囲気だが、PNATONE 5のほうが豚の陶器の模様がつぶれてしまっている。わずかな差だがOptimus itのほうが若干画質は良さそうだ。ただしXperia SXと他の2機種との差があまりにも歴然としている。
カメラ機能でもXperia SXが一歩リードした
機能だけで言えば、Optimus itとPNATONE 5は各々独自性を感じられて面白いが、コンパクトスマホではカメラの設定を頻繁にいじるというシーンはあまり無さそう。
あまり複雑な操作をせずにサクッと撮れて、そこそこキレイな写真ならそれでOKという人が多いだろうからXperia SXはその要求に最適な機種といえる。
実際の写真を見ると他の2機種とは異なる、カメラ機能へのこだわりが感じられた。前回に続いてXperia SXが引き続きリードという印象だ。
本サイクルの最終回となる次回では、これまで触れてこなかった機能やアプリの比較を行なう。LGらしい独自機能や、PANTONE 5の放射線測定という注目要素があるので、そのインパクトがどれだけのものかチェックしていきたい。
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