撮影間隔が約0.5秒のXperia SX
標準的な機能をしっかりと搭載
Xperia SXはカメラの「クイック起動」という設定を有効にすれば、起動時間が最速で約0.9秒、撮影間隔は約0.5秒となり、サクサクと撮影が可能だ。起動時間はストップウォッチを使って、カメラアイコンをタップしてからシャッターが切れるまでを計測すると1.8~1.9秒くらい。これはアイコンをタップしてから一拍おいてシャッターを切れる、という感覚で結構速く感じる。
第7回で紹介した(関連記事)HTC JやAQUOS PHONE Xxといった、高速撮影を売りにした機種と比べて、わずかに遅いかなという程度だ。連写機能は無いものの、撮影間隔を短くしているのでシャッターチャンスを逃しにくいはず。個人的にも連写よりも撮影間隔が短いほうが使いやすくて好みである。
カメラのレンズはF値が2.4と明るく撮れるのも魅力的だ。撮影できるシーンも8種類とシャープのPANTONE 5と並ぶ。iPhoneで話題のパノラマ撮影は、Xperiaシリーズでは以前からあり、「スイングパノラマ」がXperia SXにも当然のように搭載されている。フォーカスモードをチェックすると顔検出とスマイル検出が用意されており、カメラ機能で“これが欲しい”と感じる機能はバランスよく搭載されている。また動画撮影の際にも手振れ補正を用意している。
画像編集は「アルバム」というアプリから行なうが、デザインや操作の仕方は少々違うものの基本的にAndroid標準のギャラリーがベースのようで、同じようにトリミング、編集の機能が用意されている。
際立って独自の機能は無いが、逆に言えば「これ使わないんじゃない?」というような奇抜な機能が無く、必要なものを整理して利用できるようになっている印象だ。
動画撮影中の静止画切り出しが便利
意外と機能が多いOptimus it
実はカメラ機能に力を入れているのがOptimus itだ。高速起動は謳っていないのだが、実測では1.9秒くらいで撮影可能状態に移行できる。Xperia SXより若干遅く感じるものの、十分早いので前ページの表では△とした。高速撮影も撮影間隔が短いというアピールはなされていないが、バンバンシャッターを切れるため、こちらは○とした。
露出の違う写真を撮れるHDR撮影や、シャッターを切る1秒前の写真が撮れるタイムキャッチショット(ベストショット)も用意し、最近増えている動画撮影中に静止画が同時に撮れるライブスナップショットという機能もある。
ただし撮影シーンの設定は少なく6種類。そのなかに「スマートシャッター」という設定があるがこれは手振れを抑えて撮影する機能だ。「フォーカス」設定に「顔追跡」という機能があり、これは他社の顔認識、顔検出といった機能にあたり、被写体の顔にピントを合わせ続ける。変わっているものとしては撮影後の画像を確認する「オートレビュー」で確認時間を5秒、2秒で設定可能と細かい配慮がある。動画では顔や背景にエフェクトをかける「ライブエフェクト」の機能も用意されている。
機能面ではXperia SXより充実している印象だ。編集周りは標準の「ギャラリー」アプリを利用する。
この連載の記事
-
第212回
スマホ
3キャリアの主力ハイエンド機「Xperia XZ2」「Galaxy S9」「Mate 10 Pro」のスタミナ比較 -
第211回
スマホ
3キャリアの主力モデル「Xperia XZ2」「Galaxy S9」「Mate 10 Pro」でカメラ勝負! -
第210回
スマホ
3キャリアの主力モデル「Xperia XZ2」「Galaxy S9」「Mate 10 Pro」の速度対決 -
第209回
スマホ
3キャリアの主力販売モデル「Xperia XZ2」「Galaxy S9」「Mate 10 Pro」を比較 -
第208回
スマホ
「MONO」「Qua phone」「Android One」、キャリアのミドルクラスのスタミナは? -
第207回
スマホ
「MONO」「Qua phone」「Android One」、キャリアのミドルクラスのカメラをチェック -
第206回
スマホ
キャリアのミドル機「MONO」「Qua phone」「Android One」の速度比較 -
第205回
スマホ
主要3キャリアの最新ミドル機「MONO」「Qua phone」「Android One」を比較 -
第204回
スマホ
Galaxy、isai V30+、Xperia、ハイスペック機のスタミナテスト -
第203回
スマホ
Galaxy、isai V30+、Xperia、ハイエンドスマホのカメラをチェック -
第202回
スマホ
Galaxy、isai V30+、Xperia、キャリアのハイスペック機の速度を比較 - この連載の一覧へ