定額音楽配信サービスに対応! 音楽聴き放題!!
まずは定額音楽配信サービスの「Music Unlimited」に対応していること。月額1480円で1000万曲を超える楽曲が聞き放題のサービスで、音楽好きな人ならこのサービスを利用できるF800は魅力的だろう。
また、音楽再生にしてもスピーカーを内蔵しており、ヘッドフォンなしでも音楽再生が可能だ。加えて、対応スピーカーや対応ヘッドフォン使用時に音響特性を補正して臨場感を高める「Clear Phase」を搭載している。
つまり同じS-Master MXを搭載しながらも微妙に音質が異なる。実際に同じ曲を聴き比べても微妙にA860のほうが低音が強いような気がする。人によって好みがあるのでどっちがいいとはなかなか言い難いが……。
ちなみにFLACも再生してみた(A860はFLACの再生に対応していないので、これもF800の強み)が、対応しているサンプリングレートは44.1kHzまで。96kHzなどの“ハイレゾ音源”には対応しておらず、再生もできなかった。
ダイレクト操作ができるボタンがほしい
そんなF800だが、A860よりも使いにくいと感じる部分もある。携帯オーディオプレーヤーというのは基本的にポケットなどから取り出さずに操作することが多い。しかし、Z1000シリーズもそうだが、Androidウォークマンはダイレクト操作系のボタンがない。では、画面を見ないで操作できないのか、というとそんなことはない。
側面の「W.ミュージック」ボタンを押すことで発動し、本体のタッチパネル上でジェスチャー操作することで各種操作が可能になる機能(ロック画面をスルーして起動)。
例えば早送りや巻き戻しの場合はパネル上で指をスライドさせ、再生/停止を行なう場合は画面をタップする、といった具合。
しかし、この機能は手首まですっぽりと入るコートのポケットの中などでは有効だが、指先しか入らないシャツの胸ポケットやジーンズのポケットなどでは操作しにくい。
A860シリーズでは側面に再生/停止と早送り、巻き戻しの3つのボタンがあり、指さえ入ってしまえば操作できる。しかも、ボタンの凹凸で触っただけで何のボタンかわかるようになっているので本体を見る必要もない。
より小型になって胸ポケットにもすっぽり収まるF800。ヘッドフォンにリモコンをつけるか、W.ミュージックボタン自体で操作できる(2回連続で押したら早送り、3回なら巻き戻しとか)など、操作ボタンはほしいと感じた。
お得感は結構高いF800
Android OS搭載ということでアプリを追加できるし(Playストア対応)、無線LAN内蔵なのでウェブブラウズもできる。DLNAアプリは非搭載だが、「Twonky Beam」などのアプリを導入すればレコーダーの録画番組も楽しめる。GPSも搭載しているので地図アプリで現在地の確認も行なえる。
高音質な携帯音楽プレーヤーとしての役割をきっちりこなしつつ、それにとどまらないさまざまな楽しみ方ができるF800。結構お得感のあるモデルと言えそうだが、音については店頭などでぜひ自分の耳で確かめてほしい。音質が気に入ったら“買い”だろう。
ちなみに製品発売前だが、銀座のソニーショウルーム、名古屋、大阪のソニーストアにて先行展示が開始されているので気になる人は足を運んでみていただきたい。