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ドコモの新技術は、握って操作にハンズフリービデオ電話

2012年09月20日 19時30分更新

文● ASCII.jp編集部

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 NTTドコモは、10月2日から幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2012」でデモ予定の新技術について、メディア向けに先行披露した。

 まず注目したいのが「Grip UI」。本体の両側面と背面上部に圧力を5段階で感知するセンサーを内蔵。端末を握ったり、押したりすることで、スマホのさまざまな操作を実現するというものだ。

端末を握って操作する「Grip UI」

 Grip UIという名称からもわかるように、今回は端末をギュッと握って、ブラウザを起動するなどの操作が実現されていたが、実際にはもっと微細なレベルで圧力を感知しており、軽く持つというレベルでも操作は可能。たとえばゲームの操作に用いたり、カメラのシャッターボタンの代わりにしたりと、さまざまな活用法が可能そうだ。あとはソフトウェアとアイデア次第と言えるだろう。

 今回のデモ機は既存のスマートフォンを流用したものだが、センサーは端末に内蔵できていた。

端末に多くのセンサーを内蔵しており、5段階で圧力を感知できるようだ

 つづいて、「ハンズフリーフォン」は、手ぶらでビデオ電話を実現することを目的とした、メガネ型デバイスだ。

 メガネフレームの左右に各3つ、背面に背景撮影用の計7個の超広角カメラを装着しており、これらのカメラの映像を合成することで、ユーザーの前面にビデオカメラなどを用意することなく、自分とその背景を含む映像をビデオ電話で送信できる。

メガネ型のビデオ電話用カメラ

180度以上の撮影が可能なカメラを前面に6個、背景用に1個搭載し、映像を合成している

 スマートフォンをカーナビとして利用できるサービス「ドコモ ドライブネット」は今後のバージョンで搭載を予定している新機能を紹介していた。

すでにサービスが始まっているドライブネットも今後の機能のイメージを紹介

 「音声意図解釈」は、ドコモの「しゃべってコンシェル」で用いられているエンジンを利用し、ユーザーがカーナビ代わりのスマホに話しかけることで、より具体的な提案が返ってくるというものだ。

 もう1つの「動態管理」は主に法人ユーザー向けに提案を予定しているもので、企業がドライバーにスマホを配布し、ドライバーの位置や状況を管理者のPCから確認できるほか、逆に管理者のPCからのルート指示などの機能が用意されている。これまでも同様のソリューションは存在していたが、スマホの活用でずっと安価なシステム構築ができると考えられる。

企業向けにPCからドライブネットがインストールされたスマホとの間で情報をやり取りする機能を追加する

スマホ内の予定情報などをクラウドと連携して語りかけてくれる「しゃべってロボ」

視線でタブレットを操作する「i beam」


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