Flyoverで見たままの景色で道案内
変更点のひとつが、Google離れにともなってストリートビュー機能がなくなっている点で、その代わりに「Flyover」というアップル独自の3D地図表示機能が搭載された。この機能はiPhone 4S以降/iPad 2以降/iPod touch(第5世代以降)対応となっており、iPhone 4以前の非対応機種では使えない。プロセッサ−パワーが必要なためで、A5以上のプロセッサーが必要ということだろう。
対応端末の場合、地図表示を「地図+写真」か「航空写真」にすると、Flyover対応エリアでは現在位置アイコンの隣にビル群のアイコンが表示されるようになる。非対応エリアや「地図」表示だと、「3D」アイコンになり、選択すると、地図がナナメの俯瞰表示(鳥観図)になる。2本指でタッチして上下すると、角度を変えることもできるが、立体表示にはならない。Flyoverは今のところ、米国の一部エリアのみ対応のようだ。
また対応エリアだと、ルート案内でも立体表示され、実際の風景に近い状態で案内される。場所によっては非常に分かりやすいだろう。
新しいマップは、基本的な使い方自体は従来のマップとほとんど変わらない。データの共有ができないという互換性の問題は、まあ、アップルではよくあることではある。シンプルで目に優しそうな配色のマップは、今後さらに機能拡張されていくはずだ。現時点では(特に日本では)情報が不十分に見えるが、地図データはサーバー側にあるため、順次拡張されていくことが予想される。今後のアップルの機能強化に注目していきたい。
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