iPhone 4/4Sを買い取る金額を大幅アップ
iPhone 3G/3GSも対象に
さらに注目されるのは「スマホ下取りプログラム」だろう(11月30日まで)。ソフトバンク版iPhone 4/4Sのユーザーが、iPhone 5に機種変更した際に、元のiPhoneを買い取ってくれるというもので、サービス自体はすでに発表されていた。
ただし、当初の買い取り金額は、iPhone 4が8000円、iPhone 4Sが1万2000円で、内蔵ストレージの容量違いも考慮されず、市場の買い取り金額と比べても安すぎる、という声も見られた。
そこで、今回下の表のように金額が増額された。また、iPhone 3GS/3G、HTC、デルのスマートフォンも対象に加わっている。なお、買い取りした金額は現金で支払われるのではなく、月1000円で買い取り金額に達する回数まで、利用料金を割り引く形で提供される(たとえば2万円の場合は1000円×最大20回)。
買い取りは画面が割れているなど、明かな故障でなければ基本的には問題がなく、端末内部のデータは買い取り時に当然消去される。買い取り可能なのはソフトバンク版のみで、端末がソフトバンク版でさえあれば、たとえば新規やMNPでソフトバンク版iPhone 5を契約する場合でも対象となる。
買い取った端末は海外でのリユースを念頭に
中古端末の価値活用でスマホをより持ちやすくする
さて、ここで気になるのが、買い取られた端末の行き先だ。この件に関する質問に対して、「グローバル端末を対象にしているというのがポイント」「貴重な資源が使われている端末を無駄にすべきではない」と回答。中古品として海外で利用されることが前提となっているようだ。
携帯ショップなどでは、iPhone 4やiPhone 4Sはもう少し高価で買い取りされているケースが多いようだが、国内ではスマートフォンの中古市場は海外と比べて、必ずしも活発とはいいがたく、ここまでの大規模で中古端末を買い取った例はなかっただろう。
買い取りキャンペーンはテレビCMでも積極的にアピールするとのことで、海外の端末市場も視野に入れた上でのビジネスモデルは以前から構想にあったことが想像できる。また、このビジネスモデルはアップルの承認も得ており、ソフトバンクのSIMロックは解除されたうえで提供されるようだ。
囲み取材で孫社長は、中古車市場が完全に成立されている自動車業界を例に挙げ、機種変更した後の端末に残された価値も含めて、よりお手頃にスマートフォンを使える環境を作っていきたいと語った。
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