ソフトバンクモバイルは、都内で記者会見を開き、9月21日に発売する「iPhone 5」に適用される新たなサービスやキャンペーン内容について、孫正義社長みずからプレゼンテーションを行なった。すでに発表されている基本的な料金やキャンペーンについては、本記事(「【決定版】iPhone 5は機種変、MNP、結局どれが得なの?」)に詳しく掲載されているので、そちらを参考にしてほしい。
当初の料金ではauとの違いがあまり見られず、逆にテザリングが使えないという弱点が目立ったソフトバンクだが、孫社長のプレゼンでは一転攻めの姿勢に。「速い」「安い」「広い」をキーワードに料金面でも徹底的にKDDIに対抗するつもりのようだ。「事実後出しジャンケンです」「なんでもありのソフトバンク」といった、メディア向けの発言も快調だった
テザリング機能は来年1月から開始
7GBの上限など、サービス内容はauと基本同等
まず一番の注目はテザリング機能だろう。iPhoneとしては初めて、auがiPhone 5で対応することになり、TwitterなどのSNS上でも大きな話題となっている。
Twitter上の孫社長のアカウント(@masason)にも「テザリングを提供して欲しい」という多くのユーザーからの問い合わせがあったとのことで、18日の夜に「検討しましょう」というツイートは大きな反響となった。
この結論は、ソフトバンク版のiPhone 5についても、テザリングをオプションで提供するというものだ。ただし、スタートは来年1月15日からとなる。また、このテザリングオプションをオンにすると、7GBまでという上限が発生する(超過時は128kbpsに制限されるか、2GBごとに2625円の解除料が必要)。
テザリングオプションは月525円だが、12月31日までの申し込みで、最大2年間無料となるなど、詳細についてはauのサービスに合わせている。LTEの圏外で、3G接続時の場合もテザリングはもちろん利用可能だ。
オプションサービス類もauに合わせてきた 結果としてほぼ同内容に
また、オプションサービスについては、auに合わせて提供を開始するものがほかにもある。au版iPhone 5は、基本プランとしてソフトバンク「ホワイトプラン」とほぼ同内容の「LTEプラン」(1~21時までのau宛通話が無料)、オプションとして「Wホワイト」相当の「通話ワイド24」(プラス980円で通話料が10.5円/30秒に)に加え、au独自のサービスとして、au宛通話が24時間無料になる「au通話定額24」が用意された(12月31日まで)。
この「au通話定額24」のソフトバンク版が「24時間通話定額オプション」だ。こちらも月500円でソフトバンク宛通話が24時間無料になる。開始日は1月15日を予定する。

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